サンリオ映画『シリウスの伝説』プリント(フィルム)上映 in シネマカリテ 新宿東口映画祭2023 オープニング よしひろまさみちトークショー 感想レポです。
たまたま見つけて観に行くことが出来ました。子供の頃から大好きな作品で、当サイトでも記事にしたことがあります。
DVD持ってるのに観に行きました。スクリーンでは初鑑賞です。
35mmフィルム上映です。
概要
シリウスの伝説のおさらいです。
1981年公開のサンリオ制作、サンリオ創立20周年記念映画。
原作はサンリオ創業者、辻信太郎会長。
現在、95歳でいらっしゃいます。
主題歌
歌 サーカス
作曲 すぎやまこういち
声優
古谷徹
小山茉美
榊原郁恵
松島みのり
など
あらすじと結末
シリウスの伝説の記事を参照してください。
本編感想
ネタバレありますのでまだ見てない方注意です。
もうあり得ないほど泣きました。
何回も見てますけれど、劇場で見ると違いますね。
大音量で聴く「時よゆるやかに」、最高でした。
スクリーンが普通の映画館と比べると半分くらいしかない大きさなのですが、それでも引き込まれてしまうほどでした。
もし没入感を感じたいなら、最前列でもいいかもと思いました。
最初にうるっと来たのが、シリウスがマルタのいる光の方へ向かって泳いでいくところ。
運命の出会いへ繋がる光です。
そこで時よゆるやかにのイントロが流れるんですよね。思い出し泣きしました今(涙)
映画のBGMでフルオーケストラってすごいですよね。
実際に生でオーケストラ+上映をしたこともあったらしく、行きたかったです。
美女と野獣のディズニー・オン・クラシックを思い出します。日本語版アニメをフル上映で、曲をオーケストラが演奏してました。
美女と野獣は英語版を見て育ったので、いつか劇場で英語版を観たいなと思ってます。
ピアレが文字通り命を燃やすシーンでもうぼろっぼろ滂沱して。
最後のシリウスが目が見えない中でマルタを探すところからの流れで、号泣しそうになるのを我慢してました(泣)
周りの観客も泣いているのが分かりました。
もう泣きすぎて、お手洗い行って鏡見た時、目が真っ赤に充血してて引きました(笑)
改めてシリウスすごくかっこいいし、マルタ可愛い!と思いました。
可愛いのと、美しいですね。篝火の近くで舞う姿が本当に滑らかで美しくて。さすがフルハンドトレス。
シリウスのお化粧されてるシーン大好きです。そこからの成人式へ向かうところかっこいいです。
2人のキスシーンも美しくて大好きです。
今回見て、新たな発見だったのですが、シリウスとチークの関係が一瞬、どろろと百鬼丸に見えました。マルタはみお。
アニキ呼びですし。今まで全く思わなかったので、おっ!と思いました。
本作にはどろろ役の松島みのりさんが出演されてます。
シリウスがしんじゃ嫌だぁと絞り出すように言う声が涙を誘います。
チークもピアレも、愛する友人の為に命を失い、シリウスとマルタは必死になって星を目指すも、あらゆる障害で結ばれない。
最初に許してあげればこんなことにはならなかったのにと思います。
ただ、マルタの母であるテミスがマルタを見上げて、私の愛しい娘、お前は私の命と言うところで心を震わされて、子供を大切に思うが故の過ちだと思うとまた悲しくなります。
そして、そこまで大切に想っていながらも、最後にマルタが入水心中していくのを黙って見送るのがまた愛を感じて泣けます。
シリウスを演じた古谷さん、ガンダムのアムロだとか、コナンの安室のクセが強めの声の印象が強くて、シリウスが古谷さんだということを毎回忘れます(笑)
思い出して聞いてみれば、しっかり古谷さんの特徴は出ているのですが、まだ薄めというか。
ファーストガンダム、見たことないので見たくなってきました。
今ならアマプラで無料で見れますね。
忘れると言えば、チークが榊原郁恵さんなのも忘れます。
トークショーでも言っていたのですが、プロレベルだと思います。上手すぎます。
トークーショーレポ
映画ライターのよしひろまさみちさんと、司会の方が登壇されました。
話していたことを箇条書きします。
・子供の頃はシリウスの伝説の絵が怖かった
・司会の方
シリウスの伝説 初めて見た人
数人、手を挙げる
・プリント(フィルム)の映画館は新宿ではここと武蔵野館くらい
・シリウスの伝説は何度か上映されているが、Blu-ray上映だった
今は音に拘りのあるアーティストがレコーダーで出したいと言っているくらい
デジタル、CDは劣化する
司会の方 アマプラだとマルタの声がよく聞こえなかった
・アイドル声優(声優が本職でない人)の先駆け
・チーク役の榊原郁恵さんはプロの声優と言っても遜色ない、アイドル中期の頃
司会の方 ピーターパンとかやられてますもんね
・全部手書き1秒間に24コマ
当時、簡単にトレスできる機械があったのに全てハンドトレス
辻さんが旅行して帰ってきたらまだ同じシーンを描いてた
・シリウスが動かないシーンでも泡が動く、海のシーンでは必要
・アメリカロサンゼルスにスタジオ
・向こうの残業代高くて仕上げを日本まで送っていたが、飛行機代の方が安かった
・NHK交響楽団76人フル活用でフルオーケストラ
当時飛ぶ鳥を落とす勢いのサーカスを起用
・ガンダム、銀河鉄道999などのテレビアニメ作品が上映される中、サンリオはオリジナルアニメでぶっ込んできた
オリジナルでは一位
・新宿歌舞伎町の映画館でファンタジアが上映されていた模様
・サンリオの星のオルフェウス(1978年)もいい作品、海外からも評価されている
・辻さん呼びたかったが高齢で断られた
しぬほど聞きたいことがあった
・古谷徹と小山茉美も呼びたかった
呼んでたら別の意味で席埋まってそうですね
・辻さんは苺柄の着物を見て閃いて苺のキャラクターが生まれ、サンリオに繋がった
役所勤めしていたが、闇市で儲けていたこともあって、根っからの商売人
★トークショー終わりに、シネマカリテと武蔵野館を運営している武蔵野興業の社長、河野義勝(こうの よしかつ)さんが登壇されました。
河野さんは普通に観客として鑑賞されていました。熱心なおじいさんが見てるなと思ったら、社長さんだったので驚きました。
スケジュールに予定はなかったのですが、どうしてもお話しされたかったようで、登壇されました。
河野さん及び武蔵野興業と辻会長は深い関わりがあることをお話しされてました。
お話よく理解出来ていなかったのですが、同じくトークを聞いていた方のレポによると、「東京進出の際に最初に手を貸したのが武蔵野興業」だそうです。
他
・辻さん呼ぼうとしたが、高齢だから勘弁してくれと言われた
・武蔵野興業が運営している学校の講師で来てもらった
・ウルトラ婆さんは河野さんの祖母
・みんなファンタジアとシリウスの伝説に憧れていた
などお話しされてました。
貴重なお話が聞けました。ありがとうございました。
終わりの時間が来ても話したがるのは、先日のオダギリジョーを思わせました(笑)
オダギリジョーといえば、彼の監督したある船頭の話を東京では立川のキノシネマと武蔵野館だけで上映していて、
何故ここなのだろうと当時思ったのですが、わざわざ音響調節に本人が来てまで拘ったと知り、武蔵野館を選んだのだろうと思いました。
武蔵野館もシネマカリテも、徒歩1、2分程度の駅チカですし、美味しいアイスクレープあるので好きです。
信玄餅アイスクレープ。お餅なのでしっかり噛む感じで美味しかったです。
クレープじゃない信玄餅アイスもあるようです。
EOとコラボしたシネマカリテ限定人参ジュース。これも美味しかったです。
おわりに
今年こそはサーカスのコンサート行きたいと思います。
エンディングの絵画を大画面で見れて嬉しかったです。
新宿東口映画祭は本日スタートです。多彩な作品が目白押しですので、ぜひチェックしてみてください♪
先日見たマルサの女の山下容莉枝さんかと思ったら、秋吉久美子さんでした。
雰囲気がAKIRAを見た際の目黒シネマを思い出しました。
銀河鉄道999を見に池袋の新文芸坐へ行きたかったですが、予定があって諦めました。
ルミネのお寿司屋さんで炙り椎茸など食べていましたら、地震で館内に緊急地震速報流れて怖かったです。
隣にいた外国人のお姉さんはテンション上がってました。
追記
リトルマーメイドのアニメを見たのですが、トリトン王がアースラに力を奪われ、小さくなってしまった姿がシリウスの伝説に出てくる砂漠の妖怪に似ていると思いました。
ディズニーが逆にシリウスの伝説に影響を受けた可能性もあるのかなと思いました。
よく考えてみれば、グラウコス自体がトリオン王に似ていますし、強面の家臣が2匹いるのがアースラの手下の魚2匹に変換されたように思えます。
シリウスの伝説 原作本とパンフレット
2021年ファンタジア リバイバル上映
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