ドラマ 家なき子 安達祐実主演 1994年 全話 最終回 感想ネタバレ

ドラマ 家なき子 安達祐実主演 1994年 全話 最終回 感想ネタバレ

ドラマ 家なき子 安達祐実主演 1994年 全話 最終回 感想ネタバレです。

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ずっと見たかった家なき子が、アマプラに来てましたので見ました。

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同情するなら金をくれ!

有名な名台詞ですね。

家なき子はなぜか便所おにぎり食べさせられるシーンと、キンキの光一が出てるスペシャルだけ見たことがある気がします。光一が出演しているのは、2の方でした。

凄まじい内容のドラマで、当時はなかなか見ようと言う気になれませんでしたが、年数が経って、ちゃんと見てみたいと思い始めました。

本当に面白いです。そして、安達祐実の演技が上手すぎます。天才子役と謳われていたのが納得です。いじめっ子の女の子も迫力がすごいです。

毎話の次回予告のダイジェストも濃いし、次回が気になる場面を切り取っていて上手いです。

キャスト

役名 キャスト名
相沢すず 安達祐実
小学校6年生 貧乏な家で父親と2人暮らし。
母は病気で入院中。

相沢悟志 内藤剛志
すずの父。血が繋がっていない。
酒とギャンブルに溺れ、仕事をしていない。

相沢陽子 田中好子
すずの実母。病気で入院している。

リュウ ピュンピュン(犬)
すずの母が名付けた。男の子が出来たらリュウと名付けたという理由から。

片島智之 保坂尚輝
すずの担任。若い独身教師。

岡崎章子 水野真紀
片島の絵に惚れ込み、アタックする女性。

園田真弓 西田彩香
すずの従姉妹。すずの母の兄の娘。
すずをいじめる。

園田京子 小柳ルミ子
真弓の母。すずをいじめる。

園田和夫 小倉一郎
真弓の父。すずを庇う。

園田公昭 篠原俊晴
すずの従姉妹。園田家の長男。下半身付随で車椅子生活。

各話あらすじと結末

第1話

貧乏な家庭で父と二人暮らしのすず
父は酒とギャンブルに溺れて働かない。

母の陽子は働かない夫の代わりに昼夜問わず働き、働きすぎで病気で入院している。

すずは母の手術費用に500万必要だと知り、お金を稼ぐことを決意

陽子は一時退院した際、夫に蹴られて再入院

すずはアパートを放火。父を亡き者にしたと思ったが、生きていたため、父が放火したと嘘をついて刑務所送りにした。

感想
ああ〜内藤剛志、怖かったな〜と怖かったということだけ思い出しました。対照的に田中好子さんは優しそうだと思ってました。
乳がんで早くに亡くなられてしまって悲しいです。
第一話から壮絶な始まりです。

すずの言うことが最もというか。

もっと悪いやつがいるだろ!や、政治家は悪いことして稼いでるやついるだろ!など。その通りです。このドラマから何十年と経っているのにいまだに政治家の汚職がなくなりませんね。

口が悪い台詞なのに、違和感がない安達祐実の演技力の高さ、すごいです。

見た目は本当に可愛らしいのに。睫毛バシバシです。

第2話

すずは放火で家を無くしたため、母の兄の家に引き取られることに。

すずは担任の片島から目をかけられているため、片島を好きな従姉妹の真弓からいじめを受ける。

真弓にトイレに閉じ込められたすずは、靴磨き屋に救出され、仕事を教えられた。

刑務所の病院で片島の父に出会ったすずの父は、片島に会いに行った。

すずは家で車椅子に乗る謎の少年に出会った。

感想
和夫は味方だったのに、すずが家に帰ってきた時に中に入れないのがショックでした。娘に犬を仕掛けたと思ったとしても、小学生を締め出しはあり得ないです。

すずの父、絶対に片島先生を揺すりに行ったと思いました。

第3話

すずの父から人ごろしの息子として揺すられる片島。

真弓にリュウヘ暴力されたすずは、園田家の長男である公昭に手当てをしてもらった。

お礼にすずは公昭を外に連れ出し、一緒に靴磨きをした。

公昭と会ってるのが京子にバレたすず。
家出し、海へ一緒に行った。

入水し、命を経とうとする公昭を止めた。
しかし、京子が駆けつけ、部屋に戻ることを拒否した公昭が崖で後退り、海に落ちて亡くなってしまった

京子はすずを恨み、包丁を持ち出した。

感想
すずの母が夫を庇うたび、何でこんなクズと別れないんだすずの母は。とガッカリします。人をゆするような男なのに。

すずの「医者が勝手に休み取るんじゃねーよ!」の捨て台詞好きです(笑)

すずと公昭の両想いの感じが甘酸っぱくてよかったです。だけど、あんなことになるとは。母が部屋に戻らなくていいと言っていればと思います。

公昭役の篠原俊晴さん、素敵な役者さんだと思いましたが、現在は引退されているのか、消息がわからず残念です。

京子は自分が息子を追い詰めていたのにすずを恨むとは、救いようがないです。

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第4話

学校の役でシンデレラに選ばれたすず。
それを理由にいじめられる。
真弓の差し金で、リュウが保健所に連れて行かれる。
陽子が兄に階段から突き落とされた
和夫と京子が、保険金狙いで陽子を突き落としたと会話しているのをすずは聞いた。

すずは舞台の上で園田家の秘密を暴露した。

片島がリュウを助けた。

感想
和夫、いいやつだと思ってたら、とんでもない腹黒でした。さすが京子の夫。
園田家の秘密が全部暴露されたの気分爽快でした。

シンデレラのドレス着たすずが可愛過ぎました。
すずの父に続き、すずを怒らせると逮捕される流れ面白いです(笑)

第5話

財布を盗んだ老婆から罪を許され、子供が欲しかった、家に来て欲しいと言われたすず。

実は父親の借金の形(かた)に老婆に売られたのだった。

感想
すずの母が能天気すぎて(涙)
すずがどれだけ酷い目に遭っているのかと。その後、病院抜け出してしまうのも。

章子の母と片島が肉体関係になるの最悪の展開でした。
すずがラブホテルでロ◯コンに襲われるシーンキツすぎました。

第6話

すずの母が手術。しかし、病気が進行しており、助からないと言う。
陽子はすずに助からないことを言わなかった。

片島は、何もかも捨ててきた章子と暮らすことに。しかし章子の母から妨害される。

感想
なんでこんな目に遭わなきゃならないの?ともう涙が溢れました。すずが母への手紙を読んでいるところが(涙)

元孤児でホステスの奈美が客の浅野に妊娠させられたのに捨てられた上、階段から落ちて流産。
そして浅野は自分は高学歴、差別して何が悪いんだ?と。
かなりムカつく男でしたが、すずに地獄に落ちろ!と言われていたのはスカッとしました。
孤児たちのリーダーである婆さんが、奈美の結婚式場を探していたのが切なかったです。

片島も何も悪くないのに可哀想です。

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第7話

すずの母を、黒崎という無免許の医師が、自分なら救えると名乗り出た。

すずの暮らす家の老婆とその手下たちが学校に忍び込み、金庫を盗みに入った
老婆だけが逃げ遅れ、捕まった。

老婆は手下たちのために貯金をしていた。

手下たちは全ての貯金をすずに渡した。

すずは黒崎の元へ受け取った500万を渡し、母の手術を頼んだが、これでは足りないと言われる。
すずはどんなことをしても手術費用を稼ぐと決意する。

感想
ブラック・ジャックみたいな京本政樹が出てきてテンション上がりました(笑)

医師免許がないところがモロにブラック・ジャックですね。名前、黒崎ですし、法外な額を要求してくるとか(笑)

若い頃の京本政樹かっこいいです。

手下の一人が余計なことをしなければ金庫破り成功したのに、と悔しいです。
元孤児たちのために貯金をしていた老婆の優しさに胸が締め付けられます(涙)

元孤児たちも優しい(泣)

人間の皮を被ったカネゴンなんだよ!聞いたことありますこのセリフ。

老婆のセリフに滂沱しました。お前は踏まれても踏まれても生えてくる雑草になるんだ。花男のつくし思い出しました。

黒崎は学校を買えるくらいのお金、と言いましたが、学校って30億くらいするみたいで。かなり法外ですね。

すずの「長生きしろよ!ババァー!!」が好きです(笑)
医者が勝手に休み取るんじゃねーよ!」の次に好きです(笑)

第8話

すずが文部省を受賞した絵を道路に捨てると、金持ちの男に絵を拾われ、家に招待され、ずっとここにいればいいと言った。

すずが手術費用のことをその男に話すと、絵を描けばそれを稼げると言われる。

その男は大坪英二(細川俊之)という美術評論家だった。大坪にはゆかりという娘がいるが、右手に怪我をし、不登校になったと言う。
しかし、すずがゆかりの部屋に入ると、喋る少女の人形がベッドに横たわっていた。

片島は章子の母とすずの父に手を回され、当たり屋に揺すられる。そしてサラ金から200万借りて渡してしまった。さらにすずの父に騙され、深みにハマっていった。章子は家を出ていった。

感想
片島、可哀想すぎるのですが、せっかく章子が心配してくれているのに何も相談せずにサラ金を借り、競馬で擦り、さらに章子にDV。もう最悪です。
これでは、愛想尽かされても仕方ないかなと思いました。

黒崎のせいですずの母が自害を図るつらい展開だったのですが、京本政樹がイケメンすぎてクッ!となりました(笑)

公昭が生きてた?の驚きました。他人の空似なのか本人なのか。

ラストの人形怖すぎました。ホラーですよ思いっきり。こんなの大人でもトラウマなのに子供の頃に目撃したら毎日夢に出ますよ。

古い映像の感じが余計に怖さを煽りました。

第9話

大坪はすずを人形がいる部屋に連れて行き、交通事故でゆかりが亡くなった、君がゆかりになってくれと言った。

すずは大坪から陽子の手術費用を出す代わりに養女になってくれと言われ、断るとゆかりの部屋に閉じ込められてしまった。

公昭に似ている少年はおでん屋を営んでおり、滝川純(たきがわじゅん)と言った。
すずを家に連れて行くと、父が体を壊して代わりに屋台をやることになったと話した。

片島は章子に母と関係を持っていたことなど全てを暴露した。
章子の元へ母が来たが言い争いになり、母は階段から落ちて絶命してしまった。

感想
家政婦(深浦加奈子)が落ちないわ絵の具をすずの顔に塗りたくるのがなんだかシュールで笑いました(笑)ちょっとすずも笑ってるような(笑)

お風呂で石の垢すりされているシーン、見たことありました。痛そうで強烈だったので印象に残っていたのかもしれません。

深浦さん、若くして亡くなられていました。とても存在感のある役者さんだったので悲しいです。

公昭ではないけど公昭の役者さんまた活躍して嬉しいです。すずとお似合いです。

黒崎が可哀想な先輩だとドヤッてたのにカルテ見てン!?となってたのも笑いました(笑)

片島と章子の怒涛の展開にも驚きましたね。まさか階段から落ちて亡くなるとは。
あんなことを知り合いにバラされた後で亡くなるって、さすがに可哀想でした。

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第10話

すずの父は大坪の元へ行き、自分が認められなかった貧乏絵描きだったと話した。

片島は章子から社長になってくれと頼まれ、教師を辞職した。

大坪は家政婦に刺され、家政婦もろとも絶命
すずは黒崎から陽子が何万人に一人の珍しいボンベイ型の血液なため、手術ができないと言われる。

すずも同じ血液型だと分かったため、自分の血を提供することにした。

感想
片島は何度もすずの父に騙されてるのに、何度も口車に乗せられてるのがシリアスなシーンなのですが笑ってしまいます。

リュウ可愛いです。賢いです。包帯巻いてる姿も可愛いです。
ついこの間、昔の少女漫画は何かっていうと珍しい血液型だったねと言っている人がいました。ブームだったんでしょうね。
ちなみに珍しい血液型の人はいざという時のために、日頃から採血して保管してもらっていると聞いたことがあります。

第11話

陽子の手術は成功し、すずも生き残った。
黒崎は手術費用を受け取らず、オーストラリアへ。
純の父が亡くなった。そして大家に出て行けと言われる。純の元へ、サンフランシスコで日本料理屋を営んでいる母が迎えにきた。

空港ですずに愛している、いつか迎えに来ると純は叫んだ。

片島はすずにすずの父から強請られていることを告白した。

すずがトラックに撥ねられた。
陽子が手術のために血を提供

陽子は悟志に、すずが悟志の実の子であることを告白。そして絶命

感想
露店で薔薇の指輪を純から貰ってるのキュンキュンしましたー!♡
でもそのあとすぐ破局(涙)と思ったら空港で愛を叫ぶの最高でした。まさかこの子が成長して光一に!?

片島が絵に興味がなくなり、人が変わってしまったのがショックでした。

せっかく手術が成功したのに、結局陽子が亡くなるのつらすぎました。
普通の血液でさえ足りないと言われていますが、これだけ珍しい血液の人は事故や病気になったら本当に大変だなと思いました。

悟志は人を簡単に信じるなとすずに言い、実際、片島は優しかったのにお金で変わってしまいましたが、悟志は人を信じなかったことにより陽子を失いました。
人生、思い通りにはいかないなと思いました。

良くも悪くも変わるのが人間ですからね。

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第12話 最終回

母が亡くなったと知ったすずは睡眠薬を飲み、自害を図った。父がそれを助けた。

父は清掃会社に就職した。
片島は会社から周辺を探られていた。父のところにも調査が来たが、父は片島の過去は話していないと言う。

しかし片島は父を刺した。そしてすずのせいにしようとした。そこへすずがやってきて鉢合わせた。
すずは片島の罪を被り、警察へ電話をした。

少年院へ入ると、関東美術大学助教授がやってきて、コンクールに絵を出させて欲しいと言ってきた。パリ留学がかかっていると言う。

リュウが母の手紙を咥えてきて、すずは悟志が実の父だと知る。
片島がすずに卵焼きの差し入れを持ってきたが、それにはが入っていた。すずを虐めていた他の囚人がそれを取り上げて代わりに食べ、腹痛に苦しんだ。

すずは牢獄を抜け出し、片島の元へ向かった。
片島は章子との結婚式を抜け出し、すずとビルの屋上で真実の会話をする。それを章子が録音していた。

章子からテープを取り返そうとした片島はビルから転落した。

すずの絵はコンクールに出され、観客に高く評価された。助教授はすずはもっとすごい絵が描ける、すずを待っていると言った。

釈放されたすずは、ゴミを漁ってハンバーガーを食べる。それを衆人が囲み、かわいそうに、親は何をしているんだと騒ぐ。

それに対してすずは「同情するなら金をくれ!」と何度も叫んだ。

感想
悟志がすずに「お前のせいで母さんはしんだんだー!」とパイプ椅子で殴られて呆然とするのが、悲しすぎました。実の娘と分かった後でのことですからね。

すずの絵が上手すぎました。
すずは何も悪くないのに、片島の罪を被るのが優しすぎて。片島はいい先生だったのに、落ちるところまで落ちました。

悟志はもうお金は受け取らない、真っ当に生きると言ったのに。今までしたことの酷さを思えばまぁ仕方ない気もしますが、すずは悪くないですからね。

しかもすずをころそうとするとは。
最後にお金があるんだ、これで暮らしていけるんだ過去の父に向かって言って涙する片島は切なかったです。

章子は嫌ー!と叫んでいましたが、母は揉み合いで階段から落ちてしまうし、夫も揉み合いでビルから転落してしまうしで散々ですね。
しかも信頼できる社員は片島に解雇されてしまった。章子はこれからどうやって生きていくんだろうと心配です。
この頃のウェディングドレスって肩幅ふんわり大きかったですよね。私の母のドレスもそうでした。

有名な「同情するなら金をくれ」は毎回言っているのかと思いきや、最後くらいしか言ってなかったんですね。
そう言う割には、片島から札束渡されても受け取らないし、結局自分で稼いでるのですよね。大人顔負けの立派さです。

最後、すずがゴミを漁って憐れまれて終わりとはバッドエンド
ただ、美術評論家が待ってるんです、と言っていたので希望がありますね。明らかに2を思わせる終わり方でした。

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おわりに

今の時代にこそ必要なドラマだと思いました。
コロナ禍以降、世界情勢の関係もありますます不況となり、さらにお金や権力が持て囃される殺伐とした世の中になってしまいました。
人として大切なことは何なのかを思い出させてくれるドラマです。
そして、どんな状況でも頑張るすずに勇気をもらえました。現実で考えても、こんな大変なドラマを演じた安達祐実に感服しました。
学びが多かったです。

一方でお金があればこんなことには、と思ってしまうのも確かですね。自分がお金持ちだったら無条件ですずを助けたいです。

ところどころ設定ガバガバだなと思うところもありましたが、勢いがあって面白かったです。片島のビルからの落ち方凄かったです。平成のドラマは勢いと力技ですね。

細かくリアルに設定作り込まれててもつまらなきゃしょうがないので、面白ければガバでもアリです。

強烈なドラマでした。これはリアタイしてたら続きが気になりすぎたでしょう。
今やここまで出来る子役はいないと思いますしコンプライアンス的にも無理かと思われます。小学生がパンツ脱いだりおっさんとラブホに行ったり。アウトですね。

これは家なき子2が見たくなります。KinKi Kids光一も出てますからね。アマプラには無印しかないので今後に期待です。


登場人物の9割がかわいそうだったので、全員幸せになれ〜(無理)と思いました。

追記
主題歌の空と君のあいだにドラマろくに見れてなかったのにすごく好きな歌で、カラオケ大会で応募するのに選んでボイトレ通ってました。
エンディングの構図も好きで、毎話飛ばさずにしっかり聴きました。

Amazonプライム・ビデオ


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