サンリオアニメ映画『シリウスの伝説』の原作本とパンフレット 1981年感想 ディズニー ファンタジアが原点

サンリオアニメ映画『シリウスの伝説』の原作本とパンフレット 1981年感想 ディズニー ファンタジアが原点

サンリオアニメ映画『シリウスの伝説』の原作本1981年 感想 ディズニー ファンタジアが原点です。

Advertisement


縁あって、シリウスの伝説の絵本が手に入りました。

以前、アニメ映画の感想記事を書いた作品です。

もう2年前!早いです。

Advertisement

この絵本は、アニメ本編の絵柄ではなく、エンディングで流れるイラストが使われています。

エンディングのイラストは、非常に幻想的で好きです。

サンリオ創業者である辻信太郎さんのあとがきを読みました。

Advertisement

あとがきでは、20数年前に新宿の映画館でファンタジアを見たときの感激を忘れられないという思い出から始まっています。

ファンタジアは1940年のアニメですが、日本での公開は1955年です。
現在、93歳の辻さんが28歳くらいのときに見たということですね。

Advertisement

漫画の神様、手塚治虫先生も、1942年(日本では1951年、1955年に吹替版)のバンビに衝撃を受け、80回以上も映画館で見たと言われています。

手塚治虫のヒストリアより

Advertisement

初めは長編アニメーション映画を作ることを反対されていた辻さんでしたが、元ディズニーで働いていた人たちなどに力を借り、ハリウッドで『星のオルフェウス』を4年と25億をかけて制作しました。

パンフレットです。この作品は知りませんでした。

そして、ハリウッドのビレッヂ劇場などで日本人の作った映画で初めて上映することができました。

日本では1978年に日比谷の有楽座で公開されました。

Advertisement

好評ではあったものの、採算は取れなかったそうです。
しかし、辻さんはもう一度ファンタジアをしのぐ作品を作ろうと奮起しました。

そして、シリウスの伝説を制作します。

ここで諦めないでくれて良かったです。シリウスの伝説は、ディズニーとは全く異なるタイプの名作です。

あとがきでは、間もなく完成しようとしていると書いてあるので、先に絵本が出され、後からアニメが完成したようです。

シリウスの伝説の公開が1981年7月で、このあとがきが同年3月なので、4ヶ月後ですね。

Advertisement

時系列をまとめました。

1940年 ファンタジア アメリカで公開
1942年 バンビ アメリカで公開

1951年 手塚先生がバンビに出会う
1955年 辻さん28歳頃にファンタジアに出会う
1960年 サンリオ創業
1978年 星のオルフェウス公開
1981年 3月 シリウスの伝説の絵本を出版
1981年 7月 シリウスの伝説 公開

最後に辻さんが、少しでもファンタジアに近づくことが出来たのか、みなさんはどのように感じられるのでしょうかと書いています。

ファンタジアは昔見たような気もしますが、忘れてしまっているので、見に行きます。

なんと3月26日に映画公開するのです。日本公開から66年ぶりです。

辻さんの後書きから、ちょうど40年です。

同じ3月に公開されるとは。そしてこのタイミングでこの本を手に入れるとは、運命的なものを感じます。

Advertisement

ファンタジアがどんなに名作でも、私のなかで、シリウスの伝説を超えることはないと思います。

辻さんはファンタジアに近付きたくてシリウスの伝説を制作しましたが、私にはいい意味で、別物に思えます。

ファンタジアを見に行くのが楽しみです。
どう感じるのか。きっとファンタジアも素晴らしい作品なのだろうと思います。

でも、シリウスの伝説は永遠です。

Advertisement

関係ない話ですが、巻末にサンリオの出版した本が紹介されていて、くるみ割り人形など色々気になりました。

アンパンマンのやなせたかし先生の最新画集とあって、この時は御存命だったのだなと思ったり。

Advertisement


パンフレットとフライヤーも手に入りました。星のオルフェウスの半券もあります。


当時の映画料金。お安いですね。

パンフレットもお手頃価格です。
内容は制作の解説やイラスト、歌詞、美術監督の阿部行夫さんのこと、声優の紹介などです。

なぜ水の子が赤で、炎の精がブルーなのかという話が興味深かったです。
理由はシリウスがブルーだと希薄な感じがするから、青い世界に青では立ち上がらない、マルタも暖色系にすると炎と一体になるため浮かび上がらないから、という理由でした。

Advertisement

コナンの安室透などを務めている古谷徹さん、その元奥さんの小山茉美さん、榊原郁恵さん、内海賢二さんなどの若い頃の写真が載っていて、声優インタビューではなく紹介文が載っているのが面白いです。

宇野重吉さん、武藤礼子さん、潘 恵子さんも載っています。

古谷さんの紹介文に今回の恋人マルタ役のダンナ様でもある。という文が面白いです。あまり今こういう書き方しないですよね。

キャラクター紹介も載っていて、読んだらまた見たくなりました。

Advertisement

アートディレクターの阿部行夫さんが去年、絵本を出されてました。
少しだけ試し読みしたのですが、暖かな絵で、東京にまつわる豆知識が載っていました。

絵本も好きなので、いつかコレクションに入れたいです。

今月末公開のファンタジアを見たらまたシリウスの伝説を見たいと思います。
シリウスの伝説 アニメの感想記事
手塚治虫のヒストリア 感想記事

Advertisement


アニメ/ゲームカテゴリの最新記事