舞台刀剣乱舞 『禺伝』矛盾源氏物語 大千穐楽 配信 感想ネタバレ 配信限定特典映像 刀ステです。
×愚伝
◯禺伝
読み方はぐでんです。
大きな巻物のセットに刀剣男士の映像が映ってました。
舞台SLANGを思い出しました。
本作は刀剣男士を元宝塚のキャストの方が演じています。つまり初の女性刀剣男士です。
女性が男性の声を出しているで、声の区別がつきにくいというのはありましたが、思ったより違和感はありませんでした。
ちなみにアンサンブルも全員女性(オールフィメール)です。
キャスト
役名 キャスト名
歌仙兼定 七海ひろき
大倶利伽羅 彩凪 翔
一文字則宗 綾 凰華
山鳥毛 麻央侑希
姫鶴一文字 澄輝さやと
南泉一文字 汐月しゅう
小少将の君 兵頭祐香
光源氏 瀬戸かずや
若紫Wキャスト
山城沙羅(大千穐楽)
岡田六花
他
あらすじ
紫式部を助けるために平安時代へやってきた刀剣男士。
そこで
弘徽殿女御(こきでんのにょうご)と出会う。本人は、自分は小少将の君(こしょうしょうのきみ)、ここは物語に覆われていると言い、 源氏物語の中に弘徽殿の女御として取り込まれたのだと言う。
そして、紫式部から物語を破綻させるように託されたと。彼女は紫式部の親友と言われている。
源氏物語の帖(じょう)を全て集め、物語を破綻させて欲しいと刀剣男士たちに頼んだ。その数54帖。
源氏物語の世界へ入り込んだと気付いた刀剣男士。
そこへ六条の御息所(みやすどころ)が時間遡行軍を連れて、攻撃をしてきた。六条は刀剣男士の存在を知っていた。
刀剣男士たちは、源氏物語に矛盾を生じさせることにした。
光源氏はここは自分の物語だと自覚していた。
刀剣男士たちは、紫式部が物語を破綻させることができると考え、誰かを演じさせられている紫式部を探すことにした。
歌仙兼定は光源氏の心を入れられた。そして、光源氏は光源氏でなくなった。光源氏は紫式部を救いたいと言う。
その後、大倶利伽羅が光源氏になったが、正気に戻る。
刀剣男士たちは、時の政府により、自分たちが顕現実験用擬似本丸におり、偽りの物語を与えられ顕現された刀剣男士の、実用と観察をすることが我らの使命と語る。
あらゆる物語は三日月宗近へと辿り着くことが出来るのか、見届けねばならぬとも。
紫式部は、藤壺の宮を演じていた。
光源氏は、この国には皇御国(すめらみくに)における、天皇(すめらぎ)という神話があり、今もこの国に現実として息づいている。
それならば物語が現実になってもいいだろう。その為には何者でもない自分が、光源氏として生き、光源氏としてしに、自分の骨を光源氏の名と共に埋める。
遠い未来でその骨が見つかればと紫式部に語る。
それに対し、紫式部は何も返すことができないと言うが、光源氏はあなたの物語が好きだからいいのだと言った。
刀剣男士たちは、源氏物語の中にいたのではなく、源氏供養(源氏物語と紫式部を供養する物語)の中にいたということを知った。
紫式部は、物語のために物語の登場人物たちを苦しめたことを悔やんでいた。
描かれた女たちは、源氏物語の作者に対し、どうしてこんな設定にしたのだと憤慨していた。
紫式部は一文字則宗を庇って亡くなった。紫式部は、光源氏を演じている名も無き愛読者を救ってくれと刀剣男士に雲隠(くもがくれ)を託した。
光源氏は雲隠(源氏物語の中の白紙のページ)へと行く。
刀剣男士たちは光源氏を倒しに行った。雲隠には、光源氏のしが暗示されている為、倒すことができるだろうと。
光源氏の最後の時、恨みを持った女たちが止を刺そうとしたが、誰も出来なかった。
若紫に止を刺させようとした光源氏だったが、それを歌仙兼定が防ぎ、光源氏を倒した。
そして物語の住人たちは全て消え去った。
亡くなった光源氏を時間遡行軍が連れていった。刀剣男士たちは、きっと亡骸を埋め、物語を歴史とする気だろうと言った。
歌仙兼定はさしたることではないと見逃した。
そして、とある本丸の山姥切国広を思い出し、彼の物語ならば終わりなき物語を打開してくれるかもしれないと言った。
敵を見逃したことにより、上に処分されるかもしれないと南泉一文字は心配したが、他の者は気にしていなかった。
歌仙兼定は「心に籠め難く言い置き、物語ることは地獄か。ならばこの物語も地獄だ。この美しい地獄を、分かち合おうじゃないか」と言った。
刀剣男士カテコ
アンサンブルの方もカテコありましたが、刀剣男士のみ簡単に載せます。
南泉一文字 手紙無くなって南泉が修行に出せません。イベント終わるまでに550体を倒すことを目標に頑張ります。
姫鶴一文字 明日から禺伝ロスで抜け殻になりそうです。
山鳥毛
皆さんに元気を貰えました。舞台に立つ仕事をやってきて良かったです。「小鳥たちよ、ありがとう」
一文字則宗
「物語を通して、あなたの心に生まれたものは嘘ではない」この物語中の紫式部の言葉ですが、この言葉を信じて一文字則宗として生きてこれました。皆様と紡いだこの物語が皆様の心に何かを生み、愛して頂けたらこんなに嬉しいことはないです。
大倶利伽羅
全てをここに注ぎ込んできたので、明日からの喪失感は否めません。
大倶利伽羅と出会えたこと、大切なメンバーと戦えたこと、嬉しく思っています。
歌仙兼定
「戦ってきた体には、物語があり、その物語には心がある。その心を感じて、伝える。」 末満さんに言って頂いた言葉です。
みんなが必死で戦って、物語を届けて参りました。
楽しんで頂けましたでしょうか?
皆さんと一緒に作れたことを幸せに思っています。この物語が皆さんの中に残り、これからも心を寄せて頂けたら嬉しいです。
それではこの物語を閉じたいと思います。パタン。
本日は誠に、ありがとうございました!
上演中は皆さんCOOL!!でめちゃんこかっこいいのに、可愛らしくてほっこりしました♡
感想
割と最近、漫画のあさきゆめみしを少しずつ読み進めていたので、おっ!となりました。
まだ途中ですが、読んでおいてよかったです。源氏供養は初めて知りました。
自由な内容の本を出すことも読むことも罪とされ、そしてそれを反省して供養するという文化に驚きました。
物語の登場人物たちが、物語に不満を持ち、作者に怒りを抱いているとは斬新なストーリーでした。
そして、重すぎる愛読者。
まさか、刀剣男士に本来の記憶(逸話)ではないものを与えられるとは思いもしませんでした。
巷では「実験本丸」と呼ばれています。
恐ろしいです。
写真の時から思ってましたが、やはり一文字則宗が画面から出てきたかのように素敵でした。
槍避けてる時(02:07:50頃)がかっこよかったです。
光る君もだいぶ自己肯定感が高いプレイボーイでなかなかアレでしたが、かっこよかったです。
最後の紫の番傘の舞がとても美しく。
小少将の君、元気いっぱいでしたが、史実ではとてもか弱く、早世したそうです。彼女を失った紫式部の悲しみは、相当なものだったそうです。
最後の心に籠め難く〜は、源氏物語の玉鬘(たまかずら 女性の名前)10帖の中の、第25帖「蛍」第3章「心に籠め難くて、言ひおき始めたるなり」(心の中に籠めておくことが出来ず、言い始めた)から来ていますね。
蛍は物語論が有名で、光源氏が玉鬘に対して、物語とはなんたるかを演説しています。まるで、紫式部の想いのようです。
抜粋、要約すると、「その人物のことをありのままに書くことはなく、聞く人が飽きず、もっと聞きたいと思うことを、後の世に伝えたいことを心に籠めずに言ったものが物語です。良いことも悪いことも誇張して書いているものだ。」ということが書いてあります。
前の段には、「物語は嘘なのに女が夢中になっている」と光源氏が言って玉鬘が不機嫌になり、それに対して光源氏は「失礼なことを言った、物語には歴史書よりも詳しいことが書いてあるだろう」と笑ったとあります。
次の段には「軽率な物語の人物の物真似をすることは愚か」「娘の育て方について」など、禺伝に通ずる内容があります。
紫式部の鬼才ぶりに慄きます。
※調べてまとめましたが、現代語訳には微妙にズレがあるかもしれません。
配信限定特典映像
椿山荘(ちんざんそう)東京で
アフタヌーンティーの時間
が始まりました。
稽古終了後、劇場入前収録です。
汐月さんはお茶王だと自称してました。
光源氏を始まる前はイメージ的に不思議な力で戦うと思ったのに全然物理だった
と言っていたのが面白かったです(笑)
刀ステのこの大千穐楽後の、独特の世界観好きです。
関係ないですが、アフタヌーンティーをすることをヌン活、ヌン茶と言うことを初めて知りました。
椿山荘のヌン茶に激しく行きたくなりました。
おわりに
まだ配信で23日まで見れますのでぜひ。
本作は全員女性なのが合っていると思いました。
光源氏に愛された女性を、全員女装した男性にするのは難しかったと思います。
また、この禺伝の空気感を出せるのは女性ならではでした。
見れてよかったです。また次回作を期待してます!美しい地獄を、分かち合おう♪
追記
来年の大河ドラマは、『光る君へ』というタイトルの、紫式部の生涯を描くそうです。タイムリーですね。
初めて宝塚を見に行った際の記事2014年
おみやげを買った記事
2回目の記事2016年
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