クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ in 東京都現代美術館 ディオール展 感想ルポです。
ディオール展に行ってきました!ディオールは、フランスのハイブランドです。
たまたま街中の広告で見かけ、行きたいと思い予約して行きました。
日時指定制で、当日券もありますが今日行ったときは午前中で既に完売してました。
開催期間が長いので、まだ余裕があります。とてもよかったので、ぜひ。
開催期間/時間/入場料
2022年12月21日〜2023年5月28日
月曜日休館
時間 10:00-18:00
入場は閉館の30分前まで
一般 2,000円
大学生 専門学校生 65歳以上 1,300円
中高生以下 無料
予約で購入したチケットはQRコードを入口で見せます。
中高生が無料とは太っ腹ですね!
アクセス
場所 東京都現代美術館
半蔵門線 清澄白河 B2出口 徒歩9分
大江戸線 清澄白河 A3出口 徒歩13分
東西線 木場 3番出口 徒歩15分
新宿線 菊川 A4出口 徒歩15分
感想ルポ
1階と地下2階とかなり広いスペースで展示を行なっているため、展示数もとても多く、写真は載せきれないのでごく一部を掲載します。
厳選しても80枚になったのですが、そこから数枚まとめたりして60枚くらいまで減らしました(笑)
好きなデザイナー
入ってすぐ。刀剣乱舞の時間遡行軍のような、菅笠(すげがさ)みたいなものを被っているのがいました。
ディオール創始者のwikiにも画像が載っていました。とても有名なのだそうです。
今回、一番気に入ったデザインです。
マリア・グラツィア・キウリが手がけており、テーマは魔法の森で、写真のデザインは日本の庭園をテーマに加えています。
やはり日本人だからか、桜が好きです。桜の精のようでとても美しいです。
キウリさんは、ディオール初の女性デザイナーであり、フェミニストです。
フェミニズムとして、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのスピーチにある、「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」という言葉を服にプリントしたりしています。
スピーチの動画は、TEDやYouTubeで見れますが、日本語に翻訳した本も出版されています。
アディーチェさんは、自分流の定義として、男性あるいは女性が、ジェンダー問題について改善していこうという人がフェミニストだと語っています。
日本語の字幕がついてますので、ご興味のある方はぜひ。
女性が今の生き方である現状は文化であるからそれでいいのか、女性は性的魅力を武器に出来ると言われるが、という話が新しい視点を得られました。
閑話休題。
キウリさんはメゾンの創始者に敬意を表し、タロットやカード占いの世界を探求したと紹介文にあり、占い好きなので嬉しくなりました。
女性の美を追求しているブランドなので、シャネルのように女性が創始者かと思いきや男性で、花や庭が好きだったり、占いが好きだったりと女性的な趣味で素敵だと思いました。
花が好きな男性は素敵です。
このドレスは黒猫がいたり、星が散りばめられていたりと、占いっぽいメルヘンなデザインです。
左上の葛飾北斎の波の絵の迫力と美しさが気に入りました。それとドレスの形がいかにもファッションショーで着られそうな奇抜さで良いです。
これらを着こなすモデルさん方はすごいです。
布の切れ端も展示されてました。
この方のデザインも好きで。
ジョン・ガリアーノ。ストーリーを構成し、衝撃的な演出で観客を飲み込むようなファッションショー。見てみたいです。
奇抜すぎてファッションを批判されたようですが、どう見ても素敵ですけどね。先ほどの北斎のドレスも彼がデザインしました。
白いドレス
何となく今回の展示は白がイメージカラーで、白い服を着て見に行きました。
その白一色の空間がこちら。
白好きなので幸せ気分になりました。
この素晴らしいフリル!段々、生クリームのように見えてきて美味しそうです。
メジャーみたいなものが前についてました。
バッグがいっぱい
天井にまで飾られていて、好きなデザインがあるともっと近くで見たいと思いました。双眼鏡を持っていけばよかったです。
電気で光ってたり派手です。
これなんかもうバッグとして破綻してます。中身漏れちゃいます。
これは網のようなものが持ち手に高くあって、持てません。
これは使えないでしょう!というものもありましたが、普通に欲しいデザインもあり、販売してないのか気になりました。
庭が好き
創始者は母と庭づくりに勤しみ、その経験などからデザインに反映されて行きました。
ここでは鳥の鳴き声や水が流れる音がありました。
お母様のご教育、GJです。
珍しいモフモフ。
これはキーラ・ナイトレイがCMで着ていたと思ったのですが、ナタリー・ポートマンの間違いでした。
さらに、こちらの方にナタリーが着たと書いてあったので、あちらのドレス着てなかったかな?と自分の記憶を疑いましたが、着てました。
とても素敵なドレスだと思ったので、印象に残ってました。ナタリーはこのドレスについて丁寧に職人が刺繍で作ったこと、娘について語っていました。
本当に可愛いデザインです。肩の部分があるワンピースなら、普段着で着れそうです。
こちらのドレスもとっても可愛いです。説明文にある1949年の「ミス ディオール」です。
こちらは宮沢りえが着用し、雑誌の表紙を飾っていました。
日本人の写真家
高木由利子さん。今回の展示のポスターは撮り下ろしです。
展示の中にも、どれかはわかりませんでしたが撮り下ろしがあります。
高木さんはインタビュー動画の中で、写真は8秒カメラで撮り、初めの4秒はモデルが停止しており、そこからゆっくりと動きだす。それによって夢と現実の狭間の表現を追求したと語っていました。
幻想的で圧巻のドレス群
上から見れて、下に降りれば目の前に見れます。
流れ星が流れていたりします。
日本とディオールの歴史
以下、会場での動画より。うろ覚えなので何となくで読んでください(汗)
創始者は、ご両親が日本で見た日本画のデザインを家の壁などに取り入れたため、そこから影響を受け、デザインに反映されることになりました。
ディオールは、日本と初めて契約した西洋のファッションブランドでした。そして日本で初めてと言われるファッションショーが行われました。
日本の女優、京マチ子や、鰐淵晴子(わにぶち)などが服を着ました。
日本とディオールがそこまで関係が深いとは知りませんでした。
服へのこだわり
職人技を大事にしていることが窺えます。
オートクチュールがフランス法で保護されているとは知りませんでした。
ファッションショーで発表された服がその後、顧客に合わせて仕立てられて販売されることも。
とても普段着られるような服には見えないものが多いですが、それでも売れるものなのですね。
セレブがパーティーやレッドカーペットで着たりするのでしょうか。
女性の美を徹底して追求しているように思えたのですが、男性向けの服も香水もありますし、お洒落なのでもっとディオール好きな人が増えるといいなと思います。
その他
マリリン・モンロー、香水。
マリー・アントワネットを思わせるデザイン。
セーラームーンのプリンセス・セレニティの元ネタと話題のドレス。確かにそっくりです。セーラームーン好きですが、これも知りませんでした。
ナウシカのようなドレス。その者、青き衣を纏いて…
映像作品
歴代のディオールの香水のCMと、短編ストーリーが流されてました。長くて、3、40分かかってた気がします。
最近のCMよりも、80年代くらいまでの方が新鮮に感じて好きでした。ジョニー・デップのCMかっこいいですけどね。
短編ストーリーはフェアリー・テイル風でした。人魚や妖精が出てきます。
木の精霊のような男女が濃いめなキスをしているキスシーンもあり、先日記事にしました「風の妖精たち」の「池と木」を思い出しました。
ちょうどタイムリーに思えました。キスシーンが長めで、近くにいた白人男性がちょっと動揺してました(笑)
軽いお茶の間シーンなので、一緒に行く人によっては注意しましょう(笑)
内容は、妖精たちに服を配るお話でした。台詞はありません。
創始者の逝去
1957年10月24日、心臓発作で亡くなられました。
引継にはイヴ・サンローランもいたんですね。
女性を称え、花と庭園への愛を賛美し、芸術と歴史と文化を称揚するディオール。
これからも活躍され、日本と良き関係を保っていけることを祈っています。
グッズ
特に何も購入していませんが、カフェとレストランの方に向かうとあります。色鉛筆がちょっと気になりました。
カフェとレストラン
見終わってお腹が空いたのでサンドイッチを食べに2階に行きました。その名も2階のサンドイッチ。地下には広いレストランがあります。
こちらは100本のスプーン。広いのでお子様連れや大人数はこちらがいいと思います。
一人か二人なら、上でもいいです。
朝食べずに行ってお腹ペコペコだったのもあってかサンドイッチがすっごく美味しかったです。
一個では足りず、もう一個食べたくなりましたが、地下のパフェが気になりやめました。
ジュースはラズベリーと紅茶のソーダです。果肉が入っていて美味しかったです。
チョコクロワッサンも売っていたり、ドリンクも豊富でおすすめです。充電ができるコンセントがある席もあり、自由に読める本が置いてある席もあります。
下の写真は地下のレストランにて。オニオングラタンスープと、大人の自家製有機いちごミルク。
季節のパスタである粉雪とカリフラワーの白いタリアテッレがとっても気になったのですが、お腹いっぱいになりすぎるかと思い断念。次回行ったら食べたいです。
〆は大人のラム酒付きティラミス。当たり前ですが、ラム酒をかけたらしっかりお酒の味がしました。
今はなきアンヂェラスの梅ダッチコーヒーを思い出します。
もう閉店して3年以上になるのですね。コロナ禍を経験せずに済んだのは幸いと言えましょうか。
ティラミス、生クリームたっぷりで、お腹ぱんぱんになりました。ご馳走様でした。
フライヤー
他の展示やコンサートのチラシがたくさんありました。
マリー・クワント展、ピカソとその時代、パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂、芥川龍之介×オペラに惹かれました。
なぜか最近、ピカソの絵が無性に見たいですのでしじみチャンスですが、もうすぐ会期が終わってしまいますので行けなさそうです(涙)
おわりに
ボリュームたっぷりで、映像もどれも面白かったので時間をかけて見ました。それでももっと丁寧に見ようと思えば、数時間かかると思います。
ディオールは元々好きなブランドで、化粧品を買うくらいですが、日本と深い関係があり、デザイナーやスタッフの心意気を知り、さらに好きになりました。
5月までとかなり長いので、また行きたくなったら行こうかと思います。
Dior、豊かな時間をありがとうございました。
コメントを書く