原美術館 閉館へ メルセデス・ベンツ アート・スコープ 2018-2020 感想です。
原美術館の歴史
1930年代の洋風邸宅を美術館として再生した美術館です。1979年にオープンしました。
老朽化のため、群馬のハラ ミュージアム アークに移動し、館名は『原美術館ARC』になります。
以前調べた際は、12月に閉館予定とありましたが、『光ー呼吸 時をすくう5人』のチラシによると、この展示が終了時に閉館とありました。
光ー呼吸は2020年9月19日〜2021年1月11日です。
関係ないですが、青山劇場も2015年に閉館してました。
ですが、東京都が国から土地の権利を買い取り、こどもの城と共に、2029年に再開発することになりました。
アクセス
JR 品川駅 高輪口 徒歩15分
京急線 北品川駅 徒歩8分
入館料
インターネットでの予約制で、支払いは窓口でします。
一般 1,100円
大高生 700円
小中生 500円
70歳以上 550円
原美術館メンバー 無料
学期中の土曜 小中高生 無料
展示
開催期間
7月23日〜9月6日
概要
1991年に始まった「メルセデス・ベンツ・アート・スコープ」とは、日本とドイツの間で現代美術のアーティストを相互に派遣し、創作活動を通して交流を図る芸術支援活動で、本展は新作も含めて展示されました。
感想
写真撮影と作品に触れることは禁止のため、写真はありません。
常設作品の『時の連鎖』が好きでした。
暗い通路にたくさんの赤い数字が光っていました。
電球で出来たバンビも可愛かったです。
奈良 美智(なら よしとも)さんの部屋も子ども部屋みたいで可愛かったです。
奈良美智 「ジャイアンにリボンをとられたドラミちゃん」50cm × 70cm Yoshitomo Nara 少女 Girl アート キャンバス ポスター インテリア 美術品 Cosmic 絵画
展示の殆どが、空間で体感するもので別世界に入り込んだようで楽しかったです。
SAWかCUBEみたいな白い部屋がありました。『ゼロの空間』です。
ホラーといえば、iPodで音声を聴きながら体感する展示がホラーでした。
女性の淡々とした声で、展示の状況を伝えていました。
その後、同じ内容で今度は少女のような囁き声で、それに怖いBGM付きで伝えられました。
カフェ
中庭の緑を楽しみながらお茶やハウスワインなどを楽しめます。
雨で落ち着いた雰囲気になって、ゆったり出来ました。
デザートセットを頼みました。
ロティと紅茶。
ロティは、サクサクのパイ生地にバナナとアイスの甘さがよくマッチングして、そこにキウイとりんごのほのかな酸味が加わって、とても美味しかったです。
ショップ
回すと「!」が浮かび上がる駒やブリキで回すと鳥が嘴でコインを運ぶ貯金箱など、面白いアイテムがたくさんありました。
中でも鈴木康広さん作の『りんごのけん玉』
と『日本列島の方位磁石』が好みでした。
『りんごのけん玉』は、赤い玉がりんごになっていて、遊ぶほど塗装が剥がれて本物のようになるというもの。
『日本列島の方位磁石』は、列島の形をしたステンレスを水に浮かべると、今どんな向きで日本列島が横たわっているか分かるというものでした。
おわりに
前々から行きたかった美術館なので訪れる事が出来て良かったです。
中庭に出るのを忘れました。雨だったのでまた次回に出たいです。
外には公衆電話があって、これも作品でした。
昔は西洋画が好きでしたが今は現代美術が好きです。
特に今日見たような少しホラー要素があるのが楽しいです。
2018年に銀座の資生堂ギャラリーで見た『くりかえしみるゆめ』、2010年に森美術館で開催された『幽体の知覚』もホラー要素あって楽しかったです。
小谷元彦 幽体の知覚 Odani Motohiko Phantom Limb
prints(プリンツ)21 2012年春号 特集 小谷元彦 [雑誌]
幽体の知覚が現代美術で初めて受けた衝撃だったのですが、もう10年前とは驚きです。
原美術館、とても好きな空間の美術館でした。展示も面白かったですし、都内からなくなるのは残念です。
ただ、車の通りが多く、道が狭かったり、見通しが悪かったりするので危険です。
バイクのようなすごい音を立てて車が通ったり、事故多発の看板があったりしました。
行かれる方はよく注意して行ってください。
次の原美術館としての最後の展示も行きたいです。
embassy of the republic of the union of myanmar in japan
近くにミャンマー連邦共和国駐日大使館がありました。
品川駅にて、冬瓜と鱸のお出汁。美味しかったです。
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