ミュージカル刀剣乱舞『静かの海のパライソ』再演2021 初見感想ネタバレ 凱旋初日現地+大千穐楽ライビュ限定トークレポ 刀ミュです。
写真は10/30現地参戦の時のトーキョードームです。この日は新作発表もあったので、立ち会えて嬉しかったです。
あんまり楽しかったんでスキップしながら帰った時ですね(笑)
1部のストーリーはインフェルノでしたが(泣)
出演者一覧
役名 キャスト名
鶴丸国永 岡宮来夢
大倶利伽羅 牧島輝
浦島虎徹 糸川耀士郎
日向正宗 石橋弘毅
豊前江 立花裕大
松井江 笹森裕貴
松平信綱 吉川純広(すみひろ)
少年・兄、天草四郎 横山賀三(かざん)
弟 中村琉葦(りゅうあ)
山田右衛門作(えもさく) 中村誠治郎
中村琉葦くんは、三百年の子守唄で竹千代(Wキャストの一人)を演じていました。今回の役どころもとても良かったです。
特に今回は主要キャラに近かったので存在感ありましたね。
変声期だったんですね。変わった声をしているなとは思いましたが、地声なのかと思ってました。大変な時期に頑張りましたね。
横山さんが、一人二役やってたのをライビュで気付きました。横山さんも素晴らしかったです。
横山さんは劇団四季でヤングシンバなどを演じられていました。
中村誠治郎さんは出てきた時、あっ!六本木の!と思いました。
今、僕は六本木の交差点に立つの感想記事
六本木は2019年に上演された舞台で、兼さん役の有澤樟太郎さんや、沖田総司役の定本楓馬さんらと共演してました。
すごく存在感がありますし、引き込まれます。言い方がアレですが、ちょっと情けなくて影を含んだ役がすごく似合うと思います。
数多くの主演をこなされているのも、よく分かりますね。
あらすじと結末
キリシタンと徳川幕府の戦いである、島原の乱へ出陣する刀剣男士たち。
島原の乱は歴史上では天草四郎が大将として活躍したが、時間遡行軍に命を取られてしまった。
間に合わなかった刀剣男士たちは、鶴丸国永の提案により、鶴丸国永、浦島虎徹、日向正宗を天草四郎として、歴史通りに任務を進めていくことを決めた。
そして、天草四郎と共にいた島原の乱の首謀者である、山田右衛門作と行動することにした。
右衛門作は天草四郎を失った代わりに、日向正宗を豊臣秀吉の孫に見立て、キリシタンたちを煽り、幕府への戦いへと仕向けさせた。
キリシタンたちは一揆に参加しない者や、異教徒の寺の坊主の命を奪って行った。
村に住む幼い兄と弟も、母親を一揆に参加しないとして村人にころされた。
母がまだ生きていると信じている弟と生き抜く為に、キリシタンたちに兄は従った。
浦島虎徹、日向正宗、鶴丸国永はそれぞれ人を集め、いよいよ島原の乱が始まることとなった。
しかし松平信綱の怒りを買い、村人たちは撫で斬り(皆ごろし)となった。
右衛門作は恐れ、もうやめようと言うが、鶴丸国永はそれを許さず、裏切り者として右衛門作を投獄した。
戦は戦でしか終わらせられない。だから決して戦はしてはならぬのだと言う信綱と気持ちを共有し合った鶴丸国永は、部隊長として先頭に立ち、一揆に身を投じた。
豊前江と松井江は鶴丸国永の命で、幕府側として戦った。
松井江は刀の時に島原の乱を経験しており、またキリシタンを斬ることに苦しみ、鶴丸国永を恨む。
そんな松井江を理解しながら、豊前江は鶴丸国永に礼を言った。松井江は苦しくても向き合わなければならない、その機会を与えてくれてありがとうと。
幼い兄弟たちと心を通わせた浦島虎徹もまた、史実通りに進めなければならないことに苦しんでいた。
そして各々の苦しみを目にしながらも、心を鬼にして立ち向かう鶴丸国永を大倶利伽羅は案じていた。
戦いが始まり、およそ3万7千人が命を落とした。
幼い兄弟も例外ではなく。しかし兄が命をかけて守り、弟は一命を取り留め、保護されることとなった。
鶴丸国永が兄に天草四郎のロザリオをつけ、その亡骸を見つけた幕府軍が、天草四郎を見つけたとした。
右衛門作は一人生き残り、信綱に生きていかねばならないと言われる。
鶴丸国永は悲しみややり切れなさを海に向かって叫んだ。歩き出したところでふらついた鶴丸国永を、大倶利伽羅が支えた。
戦いが終わり、怒りで鶴丸国永を殴ってしまった松井江は、気まずくなってしまったと気に病んでいた。
豊前江は日向正宗が出陣前に漬けた梅干しを受け取り、これを渡せと、鶴丸国永との仲直りを勧めた。
全員で梅干しを食べると、塩が多すぎてかなりしょっぱかった。だが大倶利伽羅だけはお代わりを要求し、それがおかしくて皆で笑ったのだった。
1部感想
かつてないほどの地獄でした。
タイトルがパライソ=天国なのに。あまりに惨い。
鶴丸が可哀想で。主が任務を頼むのを躊躇うのも分かりますね。
兄弟たちの花が舞う中で歌う歌が忘れられません。
右衛門作が撫で斬りに遭うのならもうやめようと言った時に、初めからやらなければ良かったんだと言った鶴丸が怖くて。というか終始怖かったです(泣)
ずっと怒っていたんですね鶴丸は。
静かの海。恥ずかしながら、月に実在するものだとは知りませんでした。
水のない海です。月にはたくさんの海があって、それぞれに名前が付いています。
静かの海はエヴァの渚カヲルが目覚めた場所でもあります。
静かの海が、まるでエデンのような表現をされていて、それがよく分かりませんでした。
東京心覚でも、豊前江が「静かの海に連れて行ってやれたらな」と言っていたので、何か特別な場所なのかもしれません。
もう一つ分からなかったのが、弟を連れて行った人です。そして弟は生き残るので、今後の作品に出演する伏線なのかと思いました。
刀ステの話になってしまいますが、繰り返し戦いに挑んで生きていかねばならないのを、どうすれば狂わずにいられると、鶴丸国永が三日月宗近に問うていたのですが、そのことも考えてしまいます。
これだけ精神を削られるような任務を、刀剣男士は終わりなく、永久に続けていくのだと思ったら悲しくなります。
審神者には寿命がありますが、刀剣男士にはないようなものなので、半永久的ですよね。時間遡行軍にも無さそうですし。
人間もいつか終わりがあることを分かっているから、今を頑張れるんじゃないかと思います。
でももしかしたら政府が、いつか解決してくれるかもしれません。
本作はキリシタンの話ですが、実際にクリスチャンの方は、島原の乱やそれを題材にした話をどう思っているのか気になりました。
アメリカ・ニューヨークのブロードウェイでは、「ブック・オブ・モルモン」というモルモン教のミュージカルが非常にポピュラーで、劇場前には本物のモルモン教の宣教師が来て布教してるそうです。
この作品については、モルモン教徒の間でも賛否両論あるそうです。宗教を題材にしていなくても、何にでも賛否は付き物ですけどね。
2回しか観てないので日替わりだったのかアドリブなのか分からないのですが、日向正宗が豊前江に梅干しをあげるところで大千穐楽だと普通に食べて、うめ〜ちゃ!と豊前江が言うのですが、凱旋初日だと鼻に梅干しをくっつけられてて面白かったです。
日向正宗 梅干しを差し出す
豊前江「話聞いてたか?」
近づく梅干し
「話聞いてたか?」
近づく梅干し
「話聞いてたか?」
梅干しが鼻につく
「鼻についてんぞ」
こんな流れで、会場も笑いが起きてました(笑)
話聞いてた?て聞いてるのに、無視して梅干しをジリジリ近づける日向正宗が面白すぎました(笑)
大阪のおばちゃんが飴ちゃんあるよ!て言う感じで、日向正宗も梅ちゃんあるよ!て感じなんですかね(笑)
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↑ここの梅干し 甘くないタイプでご飯に合って美味しいです。日向正宗の梅干しも甘くない方の梅干しなようで、美味しそうです。
村人に崇められてる時の日向正宗があまりに美しく、現地で見た時はまさに宗教画のようで感動しました。
2部感想
凱旋初日現地では、結構前の方で見れまして、推しである豊前江が直線上によくいる位置で見れて嬉しかったです。
腹筋がすごかったですねぇ。顔がミケランジェロなのに腹筋まで彫刻のように滑らかで美しく、本物なのかいまだに疑ってます(笑)
肉襦袢的なの巻いてないですよね?
オペラグラスでガン見しました。配信ではアップも映ったようで、見たかったです。
パライソでも心覚でもお腹出す衣裳着せられてるの、完全に美しさを把握されてますよね。
美しいといえば、鶴丸国永の背中もとても美しいですね。三日月宗近といい、羨ましいです。
ごめんなさい、観てから記事を書くのに日にちが空きすぎて腹筋しか覚えてないです(笑)
でも楽しかったことだけは覚えてます!
あと、豊前江の謎拍手シリーズ好きです。大千穐楽ではどっちが早く拍手できるかを審神者と競いましたね。
判定を大倶利伽羅に委ねられ、引き分けになりましたが、松井江が、でもそこの主すごく早かったって言ったりして面白かったです。
東京心覚では限界まで小さく拍手でしたね。謎です(笑)
そういえば凱旋初日には採血してから行きまして、松井江が瀉血と言うと、瀉血してきたよ!と思いながら観ました。
それと、あまりに足が細いので、スキニージーンズ22インチくらい履いてそうと思いました。最近ちょっと良いジーンズ買ったので思わず。
大千穐楽ライビュ限定トーク
ライビュ限定のトークがありましたので簡単にレポします。
いつもながらニュアンスで読んでください。
本当は配信で見るつもりだったんですが、限定メッセージがあると知って、急遽チケット取りました。
お題は「好きなシーン」でした。
鶴丸国永
・大倶利伽羅と月の下で話すところが熱い。
大倶利伽羅
・兄弟たちが戦いの中で歌って、それを刀剣男士が見守るところ。
浦島虎徹
・刀剣乱舞の歌。憧れの刀ミュに出れた、イントロから胸が熱くなる。
日向正宗
・浦島と釣りをするところ。歌やダンスなど苦戦した中、耀士郎くんにたくさん助けてもらった。
豊前江
・松の後から出てきて一緒に歌うところ。馳せてる想いが違うところも良い。ハモるところが気持ちがいい。
松井江
・その後の豊前が一人で歌うところ。松井江がつらいのを分かってくれている。稽古の時に端から見ていて、自然と涙が溢れてきた。ただの仲間を超えた絆を感じる。
豊前江「なんか恥ずかしいな」
松井江「お互い褒め合ってる」
豊前江役の立花さんと、松井江役の笹森さんはプライベートでも仲が良いそうですが、その感じがよく出てました。見てるこっちが恥ずかしくなりました(笑)
私もあの歌のシーンで涙が出たので、同じだと思いました。
でも今回は俺が傍にいてやれる
刀の時とは違って 朝の光だけじゃない
同じ赤に染まってやるよ
一人で抱えきれない時はいつでも言ってくれよ 俺の両手、空いてっからさ
こんなこと言ってくれるリーダーなんて、一生ついてくって思いますね。
両手を広げたから、抱きしめるのかと思ってしまいました(笑)
GREART LEADER BUZENGOUですね。GLBですね。
ポイズン。
あの向き合わなくちゃならねーと思うんだ、しんどいかもしんねーけどさのシーンは、ミュージッククリップでその台詞だけ見てて、どんな場面で言ったんだろうと気になっていたんですが、松井江のことだったんですね。スッキリしました。
少しミュージッククリップと台詞が異なってました。
豊前江は圧倒的光属性ですね。自分のことをお化けみたいなもんだからさと笑って言ったり。強いです。
大倶利伽羅と鶴丸国永 双騎出陣決定
寸劇で発表されました。
大千穐楽だけの特別演出です。
あれ?こんな後日談あったっけ?となりました。
宮城会場で悲鳴が上がってましたが、ライビュ会場でも思わず漏れた悲鳴がありました。
ライビュ会場は平日なのもあってか、いつもと違って空き席がありましたが、割れんばかりの拍手でした。
宮城会場では発表前から双騎のことを察して、ひやっ!と声が出てたのが、現地の空気感が伝わって楽しかったです。
鶴丸国永と大倶利伽羅は伊達家の刀で、伊達家は宮城県が由来の県の一つなので、それで大千穐楽を宮城県にしたのかもしれません。
有名な伊達政宗のお墓は宮城県にあって、大倶利伽羅役の牧島さんが訪れていました。刀ミュのキャストブログに書いてました。
瑞鳳殿 読み方はずいほうでんです。写真見ましたが綺麗なところですね。いつか行ってみたいです。
牧島さん、100回出陣おめでとうございます。
なんと牧島さんは伊達政宗の陰暦(旧暦)のお誕生日と一緒のお誕生日です。運命的ですね。
しかも伊達政宗の父親の名前が輝宗(てるむね)です。共通点多くてすごいです。
おわりに
壽乱舞音曲祭も、東京心覚も、パライソを経た内容だったので、初公演の幻の7日間を見たかった気持ちもありますが、先に未来を見たような不思議な気持ちや謎解きが出来たような気分もあり、これはこれで貴重な体験が出来ました。
静かの海のパライソ、一公演も欠けることなく、無事に大千穐楽を迎えられ、本当に良かったです。おめでとうございます。
そして、双騎出陣も楽しみですね。心震える感動をありがとうございました。
追記
強い奴は強くならざるを得なかったから強いんだという兼さんの台詞が、蜂須賀虎徹を通して浦島虎徹に伝わったと知って感激しました。
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