雨がくる 虹がたつ
他、
露を吸う群
海境より
を見ました。
アニメ 蟲師 第1期 6話~8話です。
2期は全話見たんですが、1期を見よう見ようと見てなくて、気が向いたので。
簡単な感想だけ。ネタバレ有り。
流石、ですね。ほんと蟲師は神アニメ。
1期は特に完成度高いですね。
第7話 雨がくる虹がたつ
父親が虹狂いによって虹郎(こうろう)と名付けられ、からかわれた虹郎。
手に怪我をして、大工の仕事もできない。出来のいい兄と違い、元々センスもない。
居場所を無くし、村から逃げ出す。
父親が、この世で見た一番美しい物の名をお前につけたかったんだ、だけどそのせいでからかわれたんだよな、ごめんな。
と新しい名前を書いた紙を渡して、これからは新しい名で生きていけ。と言ったのが泣けました。
虹郎は今の名のまま生きていく、きっと立派な橋大工になるよ、と涙を流して誓ったけれど、耐えきれずに病床に臥す父を残して出ていってしまう。
私も自分の名前が嫌だし由来も嫌だけど、親が良かれと思って名付けたのは分かる。
虹郎の気持ちもなんとなく共感。親に感謝はしているのよ。
父親としては人生の中で出会った最も美しい名を与えたのに、
息子を想い、また考え直して新しい名を与えるという愛情が泣けました。
ギンコが虹郎に、
過去なんて捨てて、何処へなりとも根を下ろせば良かったんだ。
という言葉も良かったです。
バカにされたことに執着せずに、別の地で新しい人生を歩んだって良かった。でも虹郎にはそれが出来なかった。
でも最後は粘り勝ちでしたね。
ネットでは好きな名前で生きられる。
ああ、素晴らしきネット世界(笑)
第6話 露を吸う群
こちらは反対に、未来が怖いという少女のお話。
一日一日、生きてはしんで、生きてはしんで。
目の前に広がる膨大な時間が怖いの。
と自らの体を抱きしめる少女。
若い時なんかあっという間に終わるのにね。
銀魂の空知先生が何話かのタイトルで、
人生ってジジイになってからの方が長いじゃん怖っ!
みたいなタイトル付けてたけどほんと(笑)
でも少女の言ってることは分かる気もする。
私も見えない未来が怖いという気持ちになる時がある。
特に今はひとりで生きていけるのだろうか、と不安になる時が。
一方で、私は何があっても生きていける。という気持ちもある。
ある人が 捨てること をすればどんなんでもやってける。と言ってたけど、そうだろうね。
見栄も欲も捨てれば、とりあえず生きていくことは出来るでしょう。
あとはゆっくり歩いていくだけ。
この話は、毎日が最後、と思って生きると充実するんだ、ということだろうか。
なかなか出来るもんじゃないよね。
だって明日は来るし仕事もあるし、お腹はすくし、どうしたって夜は明ける。
第8話 海境より
妻と喧嘩した。
船で遭難。陸に着いたら謝ろう。
それは叶わなかった。
あれは、ないよね。
妻に対する発言が失言過ぎる。
妻の 魚臭い。 もひどいけど。
悲し過ぎたのが、妻だけが陸(おか)に戻れなかった理由。
陸に戻りたい
と思った者しか戻れない。
喧嘩の後で傷ついた妻は戻りたいと思わなかった。
靄(もや)の中で、離れていく小舟に向かって、こっちに来い!と夫が叫んで、
こっちって、どこ、どっちに行けばいいの!
という妻の悲痛な叫びが辛かった。
夫は新しい女と結ばれる模様。
新しい女が陸に流れ着いた妻の着物を
嬉しそうに着て見せて、夫が綺麗だな、と言ったのがエグい!
それは妻の着物だよ、とはまさか言わないのだろうな~。
バッドエンドとハッピーエンドの中間が蟲師のラストなんですね。
微妙~~な気持ちになる。
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