学校の怪談 E ベストセレクション 感想 アマビエとアマビコ 厄除の妖怪たち

学校の怪談 E ベストセレクション 感想 アマビエとアマビコ 厄除の妖怪たち

学校の怪談 E ベストセレクション 感想 アマビエとアマビコ 厄除の妖怪たちです。

Advertisement

常光 徹(つねみつ とおる)
楢 喜八(なら きはち)

先生の学校の怪談を、ようやく読了しました。

丑三つ時の大鏡

学校の怪談E 丑三つ時の大鏡

A〜Eシリーズの最終巻で、通常シリーズと違って漫画が付いています。2014年初版

これまでのシリーズと同様、文章のみのお話には実写もついています。

Advertisement

何十年ぶりに読んだんだろうというくらい久々に読みました。
この新シリーズは初めて読みましたが、相変わらず面白かったです。

特に面白かった話

狐の窓から
墓場で迷子になった子が、友達から狐の窓の作り方を教えてもらい、正体を見破る話。

狐の窓の作り方の図解があり、後書きで天気雨の際にその窓から覗くと狐の嫁入りが見えることがあるというお話が興味深かったです。

先生の未来
丘の上から逆さに村を見ると、村の未来が見えると知った学校の先生がそれを試します。

村の様子が見えますが、自分の葬式を目にしてしまいます。

タコとおしょう
和尚に化けたタコを、宿の風呂で茹でました。それを売った宿屋が儲けたので味を占め、和尚が再訪した際に風呂で茹でてしまいました。

Advertisement

ベストセレクション

これまでのシリーズから厳選、加補筆されたお話が収録されています。

2015年初版。ベストセレクションには写真がついていません。これで怖さが半減しているのが惜しいです。

この話読んだことあるなというお話がいくつもありました。一度読むと記憶に残る話ばかりです。

少し収録時と異なるなと違和感を感じたのは加補筆されていたからでした。

Advertisement

懐かしかった話

ベストセレクションなだけあって、どれも面白いので、読んだことのある懐かしかったお話を紹介します。

のぞいていた顔
夜の校舎で白衣の幽霊に会った少女が、トイレのドアの上から覗かれる話。

もうずっと昔に親戚の家でホラーテレビを見たのですが、それと同じだと思いました。あれはトラウマになったのか今でも覚えてます。

返してください
京都の仏像の親指を壊してしまった修学旅行中の高校生が、誰にも言わずに親指を持って帰り、家まで仏像が取りに来ます。

ぼくだ
ドッペルゲンガーの話。

ちがうじゃねぇか
夢の中で暴漢に襲われた少女が、現実でもその男に跡を付けられます。
しかし現実ではお母さんが迎えに来ます。そしてその男が近付いてきて「なんだ、夢とちがうじゃねぇか。」と言いました。

Advertisement

落としたカミソリ
夜中の2時に刃物を口に咥えて、水を張った洗面器を覗くと未来の結婚相手が見える。それを実行した少女がカミソリを落としてしまい、未来の旦那さんの顔に傷が残る話。

Cさんのお願い
最後にこのお話を紹介します。これは読んだことがないと思いますが、一番後味が悪くて、怖かったので紹介します。

3人の男が救命ボートに乗り、漂流しました。AさんとBさんは30代、Cさんは70代で、他人同士でしたが仲良くなります。

瓶に入った妖精を拾い、1人1つずつ願いを叶えて貰うことになり、Aさん、Bさんは家に帰ることを望んで帰ることができました。

Cさんは家に帰っても誰もいないので寂しくなり、AさんとBさんを呼び寄せました。

Advertisement

他にも『まだ知らないのか』『山小屋の四人』『うばった指輪』などなど、傑作が収録されています。

みよくが特に好きなのは『ザァブーン』です。

図工室に白い砂浜と青い海が広がるお話です。美しい風景と、最後にホラーがあり、情景が良く浮かんでお気に入りのお話です。

妖怪図鑑

巻末には妖怪図鑑があり、コロナウイルスの影響で話題になった妖怪、アマビエのルーツとなる尼彦(アマビコ)という妖怪の紹介がありました。

(くだん:体が牛で人間のような顔をした妖怪)の紹介文に登場して、もしやと思い調べてみたら、アマビエと関係がありました。

アマビエとアマビコは違う妖怪という説と、同じという説があります。

コを間違えてエに書いてしまったとか。

●病気からのがれるには?
件、姫魚(ひめうお)、尼彦など予言をする妖怪を描いた絵を見るとよいという。

と書いてありました。こんなにたくさんいるんですね。

姫魚は件の魚バージョンといった感じで、体が魚で人面魚のような姿をしています。シーマンみたいですね。

おわりに

最初に学校の怪談が出されたのは1990年で、常光先生が学校の先生をしていた頃にクラスの子供たちから話を聞いたり、各地を訪れて昔話を訪ね歩いたそうです。

本が出版されると、全国の小中学生から自分の学校の怪談話が集まりました。

こんなに長くロングセラーで続いていたとは嬉しいです。学校の怪談と共に育ってきたのだなと思います。

素晴らしい文庫に出会えて幸せです。これからも多くの小中学生に怪談の面白さ、読書の楽しさが伝わっていって欲しいと思います。

楢喜八先生個展の感想



Advertisement

小説/童話カテゴリの最新記事