吸血鬼の花よめ

吸血鬼の花よめ

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福音館から出版された、ブルガリアの昔話12話を収録した童話本です。
昔、近くの図書館が閉館するというので、いらない本を貰った中にありました。

ハードカバーを当時は貰い、いつのまにか何処かへ失くしてしまい、5年前に文庫版を買ったのですが大好きな吸血鬼の花よめの重要な場面の絵が記憶と異なったように感じ、ハードカバーを古書店で買い直しました。

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沖縄にある言事堂(ことことどう)です。
いつか沖縄に行ったら訪れて見たいスポットになりました。

この本の高森登志夫さんのイラストが大好きで、自身で描いてみたこともありました。
2013年に日本橋三越本店で開催された高森登志夫さんの個人展にも足を運びましたが今は人物を描いていなく、主に山の風景を描かれていました。

写実的で美しい絵で、吸血鬼の花よめからはかけ離れています。
表紙の目が帽子で隠されている吸血鬼のかっこいいこと。

収録されている全ての話が面白く、ブルガリアにも興味が湧きました。
ここで、問題の場面を見比べてみましょう。

f:id:ryonoblog:20180603162841j:imageこちらがハードカバー版。

f:id:ryonoblog:20180603162900j:imageそしてこちらが文庫版。

何が違うのかよく分からない方もいると思いますが、絵が縮小されていることにより、吸血鬼の胸の地獄の扉が分かりにくくなっています。

もっと扉のような絵をしていた。と記憶していたので、ハードカバー版を見て納得しました。
絵は大きく見た方がいいですね。

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編集、訳を担当したのは八百坂 洋子さんで、吸血鬼の花よめでは日本翻訳文化賞を受賞しています。
この他の訳本にも興味が湧いたので、いつか購入したいと思います。

この他にも好きな絵本や童話はいくつかありますが、イラストがとても大きな役割を担っています。ダークファンタジーが好きな人には本書をお勧めします。

出来れば、ハードカバーのご購入を。夢中で読むこと間違いなしです。

↓小さくてもいいよって方はこちらで。


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