【どろろトレジャーボックス】 秋田書店版・冒険王版・週刊少年サンデー版の違いと結末

【どろろトレジャーボックス】 秋田書店版・冒険王版・週刊少年サンデー版の違いと結末

念願だった『どろろ トレジャーボックス』を手に入れました。

この厚さです。重いです。

お値段はこれくらい。

*記事を書いた頃はまだ在庫があったので値段の表記が見れたのですが、現在は入手困難なようなので書きますが大体2万円程でした。

内容物は上にある帯の画像の通りですが、分かりづらいので感想を交えながら解説します。

備忘録も含んでいます(;^ω^)

コンプリートDVD‐BOXの設定資料集にある年表を見ると流れが分かりやすいです。
DVDについての記事はこちら⇒アニメどろろComplete Box DVD

 

まず冊子として存在するのは、薄い別冊ふろく1冊と、分厚い本誌の復刻版が4冊です。

別冊『冒険王付録』一冊


冒険王 5月号のふろくです。
☆大人気 テレビ放映中!!という煽りが表紙に書いてあります。

『新連載時代怪奇マンガ』とも。裏表紙にはサッカー入門、プロレス入門、マジック入門の本が紹介されています。
入門本の絵が古い!

昔の絵って絵画みたいでしたよね。自画像みたいな。

1ページ目に「今月号の本誌の続きです。先に本誌を読みましょう。」と書いてあるのですがこれまた分かりづらい。
どの続きか分からず、混乱しました。

このふろく冊子は4巻目の第一話の後に読む冊子です。

よく見たら、ちゃんとページに書いてありました(笑)
ですがパラパラ―っと読んでたら見逃します。

全巻購入者特典なんてあったんですね。『W3』と『バンパイヤ』は読んだことがありません。

トレジャーボックスにされてるくらいなので、機会があったら読みたいです。

こういう帯を切り取る形式の応募券が好きだったりします。

分厚い4冊のオリジナル版


一見、4冊でひとまとめに思えますが実は3巻で一区切りついています。

1~3巻が『週刊少年サンデー版』で4巻が『冒険王』版です。おさらいですが4巻の1話の後にふろくへ続き、そしてまた4巻の2話へ戻ってラストへという流れです。


完全復刻。

手塚治虫のこだわり

手塚治虫先生はこだわりが強く、よく書き直しをされたので、当初のストーリーと大きく異なることがままあります。

例えば『奇子(あやこ)』は【次からネタバレなので読みたい方は「」内を反転などして下さい。】

単行本版のラストでは「事故に遭った人たちの中で奇子以外の全員がしにます」が、
雑誌版では「市郎⇒廃人に、二郎⇒逮捕、志子(なおこ)⇒助かる、奇子⇒波奈夫と交際を続ける」だそうです。

雑誌版の方は人づてに聞いた話で、実際に読んだことはありません。


なのでこんな煽りになるんですね。

雑誌掲載時のオリジナル版というワードが手塚先生には付き物ということです。

どろろは雑誌をそのまま再現ということで、中身の線の色も再生紙の色になっています。

カラー扉などの特典

トレジャーボックスの目玉の一つであるカラー扉などの復刻は見てて楽しいです。

1巻目 初期設定の百鬼丸

単行本でも同じですが、第1話の百鬼丸の絵が通常と全く異なり別人です。
扉裏に全身イラストがあるのですが見れば見る程、別のキャラに見えます(笑)

2巻目 妖怪図鑑や手塚先生のプロフィール等

扉の前に『どろろ妖怪屋敷』と『どろろ百鬼』という妖怪図鑑がついていて、幼い頃の百鬼丸の絵が可愛いです。

手塚先生のプロフィールや小学校時代の作品を紹介しているページもあります。

小中や大学生時代の写真と現在の写真もありましたが現在の写真が若かったです。

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睡眠時間が約3時間、ファンレターには必ず返事を出すというところに驚きました。

そんなに寝る時間短いならファンレターなんて返してないで寝て!て思いました(´;ω;`)

あともう一つ驚いたのが、現住所を番地まで詳細に書かれていたこと。

個人情報!昔ならではだなぁと思いました。今では考えられないですね。

3巻目 ものまね合戦・カラー表紙・年賀状

『紅白ものまねまんが合戦』

敬称略

紅組:藤子不二雄、赤塚不二夫、坂井れんたろう、つのだじろう
白組:手塚治虫、川崎のぼる、園田光慶、九里一平

かなりの大物漫画家がものまねしています。

どの漫画家さんも上手くて楽しくて最高なのですが、中でも気に入ったのがつのだじろう先生と赤塚不二夫先生のどろろ

つのだじろう先生は怖い漫画を描く人なのに、すっごく二人が可愛く描かれていて。とろろを食べる百鬼丸がお餅を食べてるみたいですごく可愛い。

対して赤塚不二夫先生はどろろ昆布(笑)ふたりともどろろを食べモノにしちゃう。

それに赤塚先生の絵がふざけすぎてて爆笑です(爆)

食べ物といえば、かなり今更気付いたんですが、どろろの登場人物って一部食べ物で表されているのです。

どろろと百鬼丸は分かりませんが、どろろの母親のお自夜(おじや)とか、敵の妹のお須志(おすし)とか、浮浪児の助六とか。助六寿司。

こじつけになってしまうかもしれませんが、不知火というみかんもあります。

あとそうだ、どんぶり長者の娘のお米(およね)もいますね。

これはもう完全に食べ物ですね。

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もしかしたらどろろも本当に“とろろ”から来ているのかも?

と思いましたが、手塚先生は生前「ぼくの子供がどろぼうを片言で“どろろう”と言ったことからできた」とお話されていたそうです。

どろろはこそ泥だし、合っていますね。ですが息子である手塚眞さんは覚えていないそうです。

また別の話ですが、手塚眞さんの『妖怪天国』という映画に、手塚先生は俳優として出演されていました。

お自夜って美味しそうな名前しているなぁとは思っていたのですが。

ドラゴンボールの登場人物も名前が食べ物だったりしますが、こんな古くからバトル漫画で採用されていたんですね。

カラー表紙・年賀状

続いてカラー表紙と年賀状コーナー。
カラー表紙には室内ゲーム機があたる!などと古いゲーム機が載ってたりして面白いです。

年賀状のイラストが豪華です。どろろと百鬼丸の大きなイラスト。
読者諸君!どろろ年にしますよと手塚先生のコメントもあります。

4巻目 解題

企画・編集の一人である濱田髙志(たかゆき)さんが解題を載せています。

単行本との違い

まず前情報として、私の手元にあるのは昭和51年(1976年)初版の秋田文庫版です。

その翌年1977年に手塚治虫全集が発売開始され、どろろは1981年に発行されました。

秋田書店発行のどろろはサンデーコミックス版とされ、全集前に発売の物は連載順が入替、編集されています。

講談社発行の全集では連載順通りに掲載されています。

どうりで読んでて変な感じがしました。あべこべというか。

最初に読んだストーリーと入替られていたからだったんですね。

実際は最初に読んだ方が編集されていた方だったわけですが(;^ω^)

全集以降のどろろは秋田書店、講談社共に全集版と同じ(wiki情報)らしいです。

 

設定も異なっています。変更、削除されたページについては4巻の『解題』の項目で濱田髙志さんが説明して下さっています。

あとアニメと冒険王版には百鬼丸の飼い犬のノタがいますが、週刊少年サンデー版と単行本にはいません。

それと「ルパンの親戚なんだぞ!」などメタ発言が多々あります(笑)SFなどの発言は単行本の方もありますね。

変更されたシーン

濱田さん解説部分をまとめます。

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地獄変の巻

・26ページが削除されている。

・巨大な芋虫の化け物が登場するシーンを丸々カット。

・火袋を裏切ってイタチが再登場するシーンが『無情岬の巻』にまとめられた。

・川でどろろが裸になって背中の地図を確認するため水面に背を映すシーンがカット。

・尼に変装したまいまいおんばが脱皮した子供をどろろに変身させて百鬼丸に差し向け、それに気付いた百鬼丸が妖怪の子供を倒す

妖馬ミドロの巻

・冒頭の百鬼丸の右腕が生えるシーン

・数か所でページ順が入替

・ミドロ号が百鬼丸に迫るシーンで描き足し

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どんぶりばらの巻

・百鬼丸と賽の目の三郎太との決闘シーンが数コマカット。

・上記の際に百鬼丸が三郎太に言った「身体の部位が魔神にとられた」という台詞に動揺する醍醐景光がカット。

サンデー版では『ばんもんの巻』の時点で醍醐景光と百鬼丸は再会しているが冒険王版ではここで再会したことになっているので、辻褄を合わせるために単行本化の際に編集。

死毛入道の巻

単行本とアニメでは『四化入道』というタイトルになっています。
手塚先生のご子息の手塚眞さんが子供の頃に描いた『死毛』という妖怪が元になっています。

・先ほどの醍醐景光と百鬼丸の出会いの時系列の関係で、冒頭の縫の方に百鬼丸の話をするシーンがカット。

ぬえの巻

・百鬼丸がタライに乗せられて川に流されるシーンがカットされ、代わりに村人と抜け穴を作るどろろや百鬼丸が縫の方に語るシーンが追加されている。

・最終ページの地獄堂が戦火で焼けたというエピソードの追加。


結末の違い

それぞれの結末の違いをお話します。
概要を簡潔にネタバレします。

秋田文庫版

一般的に出回っているどろろです。
こちらは読んだことがある人も多いのではないでしょうか。

ラストは百鬼丸が残りの妖怪を倒すため旅立った後の50年後、魔神たちが宿っていた彫刻のあった地獄堂が戦火で焼けたというエピソードで幕を下ろします。

週刊少年サンデー版

今回のオリジナル版3巻の結末は無情岬の巻でイタチが倒れ、どろろの父、火袋のお金もなく、どろろと百鬼丸が船に乗って旅立っていきます。

ここでは第一部完という形で一度連載が終了しています。1968年7月21日号です。

冒険王版

今回のオリジナル版では4巻にあたります。

ここから第二部として連載再開します。1969年5月号からです。

第二部と言われていますが実際の内容は旧エピソードに改訂が入れられ掲載される、どろろとの出会いのシーンが全く別の形で描かれるなど、新作としての新連載です。

ラストは秋田文庫版の最後の1ページがなく、去っていく百鬼丸の背中をどろろが見送って終わります。

冒険王版ではどろろは百鬼丸の失われた体の一部でできた人間という設定になっています。PS2版はこの設定を引き継いでいますね。

百鬼丸はどろろを亡き者にすれば、一気に体が元に戻ると魔神に言われていたので、どろろが寝ている隙に命を奪おうと試みますが、出来ずに泣き崩れます。

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感想まとめ

ラストが秋田文庫版だと悲しさが増します。

百鬼丸がどこへ行ったのか誰にも分からなかったとあるので、どろろも再会できないまま、50年の歳月が流れたのかなと思ったからです。

しかしPCゲーム、PS2ゲームの方では再会しているのできっとどろろだけは再会できたと思いたいです。

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