映画『岸辺露伴、ルーヴルへ行く』感想ネタバレです。
NHKでたまに数話放送していた単発ドラマの劇場版ですね。
あらすじと結末
ある日、漫画家としてデビューしたての頃、祖母が営む下宿屋で出会った女性、奈々瀬を思い出していた岸辺露伴。
オークションで落札した黒い絵を描いた画家が見た、さらに黒い絵を求めてルーヴルへ飛び立つ。
それは奈々瀬が語っていた作者、仁左右衛門(ニザエモン)の絵で、下宿屋にあった絵だった。絵は外国人が購入し、ルーヴルの地下にあった。
画家が精巧なフェイクの絵を描いて、闇取引をしていたが、嫌気がさし、黒い絵に取り憑かれ、命を落とした。
露伴は地下まで絵を確認しに行ったが、露伴も同行したルーヴルの職員らも黒い絵に取り憑かれた。
絵には奈々瀬が描かれていた。
露伴も呪いにかかり、絵から出てきたニザエモンに襲われたが、奈々瀬が止め、全て忘れてと言い、露伴は自分の顔にヘブンズ・ドアーで全ての記憶を消すと書き、難を逃れた。
脱出後に記憶を取り戻した露伴は、奈々瀬と再会し、事の真相を聞いた。
実は奈々瀬は過去の人間であり、ニザエモンは夫であった。
夫は絵師の家系であり、自由に描いていたので親から勘当された。
夫婦で穏やかに暮らしていたが、奈々瀬が病気になってしまい、ニザエモンは親に頭を下げに行った。自分を凌ぐ絵を描けと父に言われ、必死に描いた。
奈々瀬は御神木から取れる真っ黒な樹脂をニザエモンに持っていくと、ニザエモンは取り憑かれたように奈々瀬の黒い髪を描いた。
役人に樹脂を取っていることが知れてしまい、罰せられ、反撃するも、ニザエモンは絵を描ききった後、この世を呪って息絶えた。
それからその絵に関わる人間は不幸になった、奈々瀬は夫を止めたかったのだと露伴に謝罪。
露伴は奈々瀬に、あの夏の経験は自分にとって必要な経験だったのだと言った。
そして、奈々瀬の旧姓が岸辺であることを知る。
感想
原作未読ですので、どうなるのか先が気になりつつ見てました。原作が読みたくなりました。
パリのルーヴルは憧れの地ですので、ますます行きたくなりました。
劇中でも会話していた通り、確かに今はネット上でルーヴルの作品が見れますが、生で見るのでは全然違いますし、建物自体にも興味がありますのでやはりしぬまでには行きたい地です。
今はコロナワクチン打ってないと行けないのよねと思って調べてみましたら、なんと先月から、アメリカの他、ヨーロッパは殆ど、ワクチン証明書不要になっていました!
日本への入国でも不要なので、一部の国に関しては、コロナ前の状態に完全に戻りました。
あとは資金と時間があれば(笑)
ヨーロッパは旅費が高いうえ、期間も最低でも1週間はあったほうがいいと言いますからね。長ければ長いほどいいと思います。
アメリカやロンドンに比べ、パリはとてつもなく治安が悪いと言われていますので、そこに関しても注意ですね。
岸辺露伴も現地ロケ撮影だと思うのですが、非常に羨ましいです。ルーヴル以外は日本が撮影地のようですが、ルーヴルだけでも近年、海外ロケ撮影がなくなっていることを思えば、贅沢な映画です。
国内のロケ地も、歴史ある建造物を使用しており、拘りが見られます。
みよくは日本の歴史ある建造物が大好きで、老朽化などで取り壊しと聞くと本当に悲しいです。ヨーロッパの街並みが美しいのは、意識的に歴史的建造物を残しているからと言われています。日本もなんでも建て替えるのではなく、できるだけ残すよう尽力して欲しいです。
今は一般人も簡単に応援できる時代なので、危機的状況の場合、持ち主は諦める前に、気軽にクラファンを呼びかけて欲しいです。
ともあれ、建造物を眺めるのも本作の楽しみ方の一つだと思います。
ストーリーの感想でなくなってしまいましたが(笑)
露伴の若い頃の役者が、長尾謙杜(ながお けんと)さんでした。
長尾さんはアマプラ限定配信映画のHOMESTAYを見て、いい役者さんだなと思っていました。
ジャニーズなのは知っていましたが、今回でなにわ男子なのを知りました。
今回の露伴の若い頃の演技も良かったと思います。
どことなく頼りなげで物悲しさが漂う雰囲気が合っていると思いました。
助手の泉くんの衣裳が今回、とても可愛くて欲しくなりました。
紫色のワンピースで素敵でした。
安藤政信さん、出てきた瞬間に絶対悪いやつだと思いました(笑)
美波さん、惹きつけられると思いましたら、フランス人のハーフなんですね。通りで。
木村文乃さん、流石でした。
ホラー要素多めで、怖かったですが、面白かったです。
新宿メトロプロムナード
新宿地下のメトロプロムナードの広告をたまたま見れました。
d
この世で最も黒い色を見たことがあるか?
付箋が貼ってあったそうですが、見たところなさそうですね。売り切れかな。
前にどろろの広告で年賀状を貰いました。フェイスパックもあったのですが、そちらは売り切れていたような。
非売品なのですが、失われた美肌を取り戻せ!と書いてあって面白いのですよ(笑)
ツインエンジンさんの公式サイト
説明文も面白いです。普通に商品化して欲しいです(笑)
虚無顔でフェイスパックするのに最適です。
プロムナードの広告は無料配布なので、豪華ですよね。
anan
インド映画『RRR』が記念すべき裏表紙を飾りましたので購入したのですが、岸辺露伴特集もありラッキーでした。
主演の高橋一生さんと、泉くん役の飯豊まりえさんの対談でした。
おふたりともお衣裳とヘアメイクが最高で、イケメンに美女!で眼福です。ぜひ見られてください。
印象的だったこと
・ルーヴルでの撮影は日本映画では2作目
1作目が気になります。
・フランスの俳優の中に原作ファンがいて「露伴だ!」と喜んでいた
劇中で露伴ファンが「サインくださいッ!」と言って喜んでたシーン好きでした。
ドラマもそうですが、ッがちゃんとカタカナなのが好きです。
フランスは日本に負けじとも劣らずのオタク大国ですからね。ジョジョも大人気だと思います。
・高橋さんは子供の頃からジョジョを愛読していた
人生観に影響を与えた
高橋さんがジョジョ好きだとは知りませんでした。子供の頃から好きだった作品の主人公になれるだなんて、どんな気持ちでしょう。
・冬のパリは恐ろしく寒かった
ニューヨークも物凄く寒いです。海外はなぜあんなに寒いのでしょうか。ですが、冬って情緒があって好きです。冷たい空気と静かな世界。好きです。
・露伴の衣裳はベルトと靴以外は手作り
グッ!と来ましたこのエピソード。とんでもない拘りじゃないですか。
・泉くんも手袋と靴とタイツ以外は手作り
あの紫のワンピースもなのか気になります。もしそうなら、あんな素敵なワンピースが手作りだなんて。どこにも売っていないのですね。
ananでのお衣裳は、高橋さんがアルマーニ着てました。道明寺が着てるやつじゃないですか。お酒に酔って気持ち悪くなったつくしにリバースされるハイブランドの。
ジャケットが¥528,000と書いてありました。暫く固まった後に高橋さんのジャケット思いっきり拡大して見ました(笑)
青いベルベットのような生地で、まるで王族です。
それがまた、高橋さんに似合う!こんなにお高い服を着ても負けない高橋さんのかっこよさに感服です。
・露伴のヘアバンドをナシにする案もあった
高橋さんは「それは逃げになってしまう」と譲れなかった
まさかのお話でした。あれがなければ、岸辺露伴だと分からないですよね。金田一耕助のチューリップハットを例に出されていて、共感しました。
あれのお陰で、本作でも長尾さんが岸辺露伴の若い頃なんだなということがすんなり入ってきたと思います。
・渋滞でイカが遅れています
イカ墨の黒を出すためだったそうですが、何だかイカが可愛く思えます(笑)
・黒色は300種類くらいある
美術スタッフがどの黒色かを即座に答えられるというエピソード、驚きます。黒が300種類もあるとは。
非常に読み応えありました。高橋一生さんが、これだけ思慮深く、演技に対して熱意のある方だとは知らず。映画やドラマに引っ張りだこなのが納得でした。
飯豊さんは可愛らしくて、おふたりが自然と露伴と泉くんのような受け答えで良かったです。
関係ないですが、推しの一人である有澤樟太郎さんも舞台セトウツミの件で掲載されていてまたラッキーでした。
おわりに
また観に行きたくなりました。
高橋さんは今度、舞台に出られるそうですが、その舞台が松たか子と多部未華子が出演予定で、どちらも好きなので気になりました。
しかも場所が東京芸術劇場でして。あそこの雰囲気好きなんですよね。セトウツミも東京芸術劇場です。
有澤さんが出られる舞台は、いつもいい劇場使われます。
東京芸術劇場は日本最大級とも言われている大劇場ですので、こちらも観劇のほか、建造物を眺めて楽しむのもいいと思います。
行かれない方は、6/3、6/9に配信ありますのでぜひ。
衣裳、背景、美術、演技。全てに拘った岸辺露伴、劇場で堪能してください♪
追記
そういえば、滅多に映画や舞台のパンフレットは買わないのですが、久々に買いたくなりましたのに、公開3日目で既に完売してました(泣)
岸辺露伴だよ!?完売するに決まってるじゃない!部数足りないよ!と思ったのですが、それを見越して公開初日に買わなかった自分に反省しました。
入荷未定とありましたが、再入荷してくれたら買いたいです。
ルーヴルには、愛がある。展感想
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原作はKindle版もあります。
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