あらすじ
万引きしつつ暮らしている一家の話。
・工事現場で働いている男性
怪我で仕事を辞める。
・クリーニング工場で働いている女性
後に少女を誘拐していることが同僚にばれ、仕事は辞めた。
・男性から連れられた虐待を受けていた少女
ニュースになるが名前を変えて家族と暮らすことになる。
・風俗店で働いている少女
・学校へ行っていない少年
・年金で暮らしている老婆
亡くなるがいなかったことにされる。
結末
少年が万引きしようとした少女を庇おうとして骨折。
そのことにより残された家族は夜逃げしようとするも警察に捕まる。
少女は元の両親の元へ。少年は施設へ。
埋められた老婆も発見される。
事情聴取を受ける面々。
女性が罪を一人で被る。
面会で少年に少年を見つけた時の場所と車のナンバーを伝え、その気になれば本当の両親を見つけられると話す。
男性は少年と1日共に過ごすも偽の親子関係を解消。
各々はそれぞれ別の道を生きていく。
感想
仲良く暮らしていたと思われた人たちが警察に逮捕されたことによりバラバラになっていくのが悲しかったです。
虐待されていた女の子を誘拐だとしても助けた形になっていたのに世間では犯罪者になってしまうのも。
そして虐待をしていた本当の両親は帰ってきて安心しているという態度。
ここはすごく嫌な気持ちになりました。あの女の子はまた虐待されるんだと思ったら。
事情聴取を受けている時の女性が泣いたところで貰い泣きしました。
こんなに裏事情があっても犯罪者だし、少年を置いていこうとしたのは事実。
超えられない現実の親子関係の壁が悲しく。
ラストはこれで良かったと言えるのかと。
少年は施設に入って良かったと思いますが、家出少女は自分の家に戻ったのかとか、虐待されていた少女は戻って大丈夫なのかとか。
暗い気分になりそうなので見ようか迷った映画でしたが見て良かったです。
樹木希林さんの存在感は唯一無二ですね。
同監督の映画『そして父になる』の記事はこちら
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