君の名は。で知られる新海誠監督の最新作『天気の子』weathering with youを見てきました。
感想ネタバレです。
これ以降、ラスト、結末まで完全ネタバレしますので見ていない方は注意してください。
サブタイトルの意味
感想ネタバレの前にサブタイトルの意味を解説します。
weathering with you 色々な訳し方があるようですが、「あなたと困難を乗り越える」が今作に関しては的確だと思います。
【weather】天気とかけてるようです。
あらすじ
海で見た光を追って、離島から家出して東京へ降り立った森嶋帆高(ほだか)と東京に弟・凪(なぎ)と二人きりで同居する天野陽菜(ひな)のラブストーリー。
ひなはある日、祈ることで空を必ず天気(快晴)にする力を手に入れた。それを仕事にして生活費を稼ぐようになった三人。しかし暫くして陽菜の体に異変が起こる。
主要キャラクター紹介
かっこ内は担当声優です。
森嶋帆高(醍醐虎汰朗)16歳男子学生
天野陽菜(森七菜) もうすぐ18歳の少女
天野凪(吉柳咲良)陽菜の弟でモテる小学生
須賀圭介(小栗旬)編集会社の社長で妻を亡くし、離れて暮らす幼い一人娘がいる
夏美(本田翼)同編集会社で住込で働く若い女性
その他
冨美(倍賞千恵子)天気の仕事の依頼人の一人である老婦人
ストーリー
完全ネタバレです。
16歳の学生、主人公・森嶋帆高(ほだか)は光を追って東京へやってきてから漫画喫茶で寝泊まりをして暮らしていた。
家出の理由は環境も家も嫌になったから。島から船で移動中、大雨で滑ったところを青年・須賀圭介(けいすけ)に助けられ、食堂のご飯やビールを命の恩人のお礼として奢らされる。
そしてその後「何かあったらいつでも連絡しろ」と名刺を渡された。圭介は編集会社の社長だった。
初めは電話しないと思っていた帆高だったが、学生証もなく、どこも仕事を断られて圭介の元へ向かい、ライターの仕事をしつつ住込で働くことに。月給3千円。
そこには夏美(なつみ)がいた。夏美と圭介の関係を「想像通りだよ」と言われて帆高は愛人だと勘違いするが圭介と夏美は叔父と姪の関係。
ネットで話題の100%の晴れ女について調べていく三人。
陽菜は病気の母と晴れた空の下を歩きたいと強く願い、ある廃ビルの鳥居をくぐったことで天候を必ず晴れにする力を手に入れていた。
陽菜とは編集会社で働く前にマクドナルドでハンバーガーの施しを受けた際に一度出会っていて、その後偶然再会する。
マクドナルドをクビになっていた陽菜はキャバクラで働こうとしていた。そこを無理に連れ込まれそうだと勘違いした帆高が助けに入る。
スカウトマンに殴られ、偶然ばら撒かれたゴミ箱の中から拾った銃口を向け、撃った帆高。
逃げだした二人は廃ビルの中でお互いの自己紹介をする。陽菜はあと1ヵ月で18歳になると言う。
帆高は陽菜に怒られたため、銃をその場に捨てた。
陽菜から家に招待された帆高は、バスの中で偶然見かけたモテる小学生男子、凪(なぎ)と再会。
凪は陽菜の弟で、陽菜と二人きりで生活していた。二人は母親を病気で亡くしている。父親の存在は不明。
陽菜の空を晴れにする力を知った帆高は、それを仕事にしようと提案し、ホームページを作成。すると仕事がたくさん舞い込む。
三人で仕事をしていき、陽菜は圭介と夏美とも会う。
圭介が依頼をしたため。娘が喘息持ちであることから、祖母がなかなか会わせてくれず、依頼をした。
夏美は就活をしていた。
老婦人・冨美(ふみ)からの依頼があり行った際、冨美の孫(君の名はの主人公・立花瀧)から陽菜の「誕生日プレゼントあげないとだね」と言われて凪にアドバイスを受け、指輪を買いに行く。
ここでの「付き合う前は何でもはっきり言って、付き合ったら曖昧にするんだよ」というアドバイスから帆高は凪を先輩と呼ぶようになる。
アクセサリーショップで指輪を買った帆高。ショップ店員は君の名はのヒロイン、宮水三葉。
指輪をプレゼントして告白しようとした帆高だったが、突然陽菜の体が舞い上がる。陽菜の体は透けていた。
銃を発砲したためにお尋ね者になった帆高を探しに警察が陽菜たちの家に来る。
圭介のところにも誘拐犯容疑で警察が来てしまったため、娘と会えなくなることを恐れた圭介は「大人になれよ」と実家へ帰るための資金を渡した。
警察から未成年だけで生活をしていることも注意された三人は家を出るが追われ、ラブホテルに入り、一夜を明かす。
逃げるまでに東京は異常気象になり、8月だというのに気温が10℃以下になり、雪が降り始めていた。
その夜、帆高は指輪を陽菜に渡すが、ますます透けてしまった陽菜の体を見て涙した。翌日には陽菜の姿は消えていた。
日本国民全員が陽菜が空へ上がっていく姿の夢を見る。
陽菜から人柱の話を聞いていた帆高は陽菜を探しに行く。
人柱とは、天気の巫女である陽菜が犠牲になることで天候が正常になるというもの。東京では連日雨が続いていた。
帆高は警察に追われ、凪は児童相談所へ。
警察に一度捕まった帆高は逃げ出し、陽菜が力を手に入れた鳥居へ向かう。
警察に補導される車の中で、帆高は陽菜が本当は15歳の少女だと聞かされていた。
夏美のスクーターに乗せてもらい、走り、あと少しというところでビルの中で圭介に邪魔をされる。
そして警察がやってきて銃を向けられるが、帆高も以前捨てた銃を拾って抵抗する。
取り押さえられた帆高を見て圭介が助けに入り、児童相談所を元カノに助けられて女装して抜け出してきた凪も「帆高、お前のせいだからな」と泣きながら助けに入る。
鳥居にたどり着いた帆高は空に飛び、陽菜と再会。晴れであることよりも陽菜がいて欲しいと言った帆高の気持ちに動かされ、陽菜は地上へ舞い戻る。
それからまたすぐに大雨が降り始め、1日も止まずに3年が経った。
帆高は島に帰り、高校卒業まで保護観察。凪と陽菜と離れ離れに。
高校を卒業し、東京へ向かった帆高。
圭介の元へ行くと圭介は会社を大きくしていて人も2人ほど雇っていた。帆高が拾った子猫の雨(あめ)も丸々太った猫に成長。
天気の仕事のホームページを見てみると2年前に依頼が1件来ていたので行ってみると冨美からで、冨美は一軒家からマンションへ引っ越していた。降り続く雨で東京の大半が浸水してしまったため。
そこで帆高は昔は「江戸は海だったのだから昔に戻っただけ」と冨美から聞かされる。
最初に陽菜に指輪を渡そうとした場所で陽菜と再会した帆高はこの人を選んだんだと思い「僕たちは大丈夫だ、やっていける」と言った。
感想・考察
長くなりましたが感想と考察です。君の名はより好きなストーリーでした。
今回も東京の風景の描写が秀逸で、バニラの宣伝車やルミネのアクセサリーショップ、駅の改札など都内在住者には楽しめるシーンがたくさんありました。
マツコ・デラックスもちらっと映ってました。ソフトバンクの白い犬も映画が始まる前に白戸家のお父さんを探せキャンペーンということで宣伝されていたのですが見つけられませんでした。
なにせ急遽チケットを取ったので画面が見づらい席で全体を見渡すのは難しかったです。
ご飯の描写では卵が美味しそうでした。ポテトチップスを砕くの流行ってるよなぁとか。
からあげクンも出てましたね。ちゃんとエンドロール後に【LAWSON】て出てました。
陽菜がどう見ても18歳に見えないと思っていてやはり15歳だったわけですが、大人びた雰囲気だったのと帆高が子供っぽかったので後半はすっかり18歳なのだと思って見てました。
凪がかっこいい。既に話題になっていますがとてもイケメンです。
新海作品はかっこいいキャラが出てこないとずっと思っていたのですが、千と千尋のハクみたいなキャラクターが出てきたので来た!と思いました(笑)
モテモテで小学生にして元カノと今カノを自由に使うというおませぶりには驚きました。
あと、君の名は。の瀧くんが前より大人びてかっこよく見えました。
小説 天気の子 (角川文庫)
原作の小説。『天気の子』は新海監督が原作、脚本、監督をしています。すごいです。
最後に帆高が言った「僕たちは大丈夫だ」というのがサブタイトルの「あなたと困難を乗り越える」に繋がります。
それと浸水した東京が現実の災害を表していて、こういった大規模な災害があっても愛で乗り越えていこうというメッセージなのだと受け取りました。
RADWIMPSの主題歌『愛にできることはまだあるかい』もそういった意味に考えられます。
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早速サントラ出てます。
雨が止まず、水浸しでどうやって生活しているのだろうという疑問はありましたが、女子高生が花見が楽しみ!と言って歩いていたり、順応しているんだと思いました。
恐らくですが東京だけのようなので、他の地域は安全なのかな?と推測します。ずっと日光に当たらないと病気になるのではなども考えたのですがそこは突っ込まないでいいのでしょう(笑)
現実で日光に長期間当たらないと、骨粗しょう症やうつ病、筋力低下などを引き起こすそうです。
コレド室町で見ました。鳥居があります。
提灯も。
上映前に小腹が空いたので紫芋とジャージー牛乳のミックスソフトクリームを。
ささっているのは何だと思いますか?そう、芋けんぴです!
揚げたて芋けんぴを売りにしているお店です。甘くて美味しかったです。
関係ないですが東京駅で飲んだ茅乃舎(かやのや)のだしスープ美味しかったです。
この時飲んだのは焼きあごとショウガのスープです。
コレド室町にもあり、北海道、名古屋、仙台、広島などの地方にも店舗があります。
映画の話に戻りますが、小栗旬が上手かったです。インタビューでは自分に近いキャラクターでこの出会いが嬉しいと言っていました。
現実の東京も長い間雨が続いているので、リンクしているのがすごいなと思いました。
今年は去年より梅雨明けが遅いです。調べたのか偶然なのか気になります。
圭介の娘の祖母が「今の子供達は可哀想」って言っていたのがリアルだなぁと思いました。
今度は見やすい席でもう一度見たいです。
近くの書店にて。
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