タイトルに元号を入れてみました。旧アニメと区別するためなのですが5月2日から新元号になると言われているのでややこしくなりそうです。
さて今回の第9話『無残帳の巻』感想ネタバレです!
どろろの過去のお話です。
高熱を出したどろろを寝かせていた百鬼丸のところへ通りすがりに尼さんが来て助けてくれます。
寺には曼殊沙華が飾られていて、それを見てどろろは過去を回想しました。
どろろの両親
この時代は主を失った侍などがのぶせり(野武士/野伏=武装農民集団)という“野盗”になっていました。
どろろの父〈火袋〉と母〈お自夜〉たち野盗は元々農民で侍だけを狙うという特殊な集団でした。
侍に村を焼かれ、家族をころされ、怨みがあるためです。
しかし部下のイタチは領主に取り入り、身分を持つべきだと意見しました。
火袋とお自夜は聞く耳を持ちませんでした。
これは原作でもあるシーンです。原作を読んだ頃はイタチの意見には賛同できず、怨みがあるのにそんな簡単に過去を忘れるなんてと思っていましたが、アニメを見たらそうした方が良かったのかもしれないとすら思いました。
キャラクタービジュアルが美しくなっているせいもあると思います。
イタチは最初誰か分からず、名前を呼ばれてやっと分かったくらい別人です。
イタチの裏切り
思想の異なるイタチの裏切りにより、火袋は足に矢を何本も射られ、びっこになってしまいました。
さらに顔に傷までつけられます。
生きる手段を失くし、食べ物を探すため屍の山を探るどろろ一家。
そこでどろろは人肉にかぶりつく落ち武者を見つけました。
これは原作だと火袋が見てしまってました。まだ幼いどろろに直接見せるとはアニメ恐るべし。
イタチはどろろに対しては親心のようなものを見せていました。
それがまた見ていて複雑な気持ちになりました。
火袋との別れ
曼珠沙華はなぜ赤いのか。
原作では百鬼丸にどろろが語り掛け、そこからどろろの過去の回想へ繋がりますが、アニメでは火袋が「戦でしんだ奴の血を吸ったのかもな。」と言いました。
その後、火袋は以前襲った侍から復讐されました。
その侍は倒しましたが他の仲間に後ろから槍を刺され、帰らぬ人に。
この復讐しようとした侍が、「自分だけ生き残ったのが何の因果か今分かった」と言って襲い掛かってすぐにしんでしまったのが滑稽でした。
人は自分だけは特別だと思いがちで、例えば事故や事件に巻き込まれないと何処かで思っている。
でもそんなことはなくてあっさり命を落とすのだという皮肉かと思いました。
刀を投げて侍たちの足がスッパリいってしまうのもえぐかったです。
お自夜との別れ
侍から施しを貰うため、粥の列に並んでいたお自夜はイタチを見つけました。
イタチたちはお粥を配っていました。
嫌味を言うイタチに石を投げようとしたどろろをお自夜は止め、配っているお粥を素手で両手に受けとめてどろろに食べさせました。
曼珠沙華畑の中にお自夜は倒れ、どろろに「いつか戦は終わる。それまで待って・・・」と言いかけて力尽きました。
このシーンは泣きそうになりました。お自夜もお腹すいていただろうに、火傷してまでどろろに食べさせて。
粥のシーンの後ではお自夜は両手に包帯を巻いていて、血が滲んでいました。痛々しかったです。
どろろの性別
どろろの話を聞いた尼さんが
「年端もいかぬ女の子を連れての旅はさぞかし難儀でしょう」
と言ったことにより、百鬼丸はどろろが女の子だと分かったようです。
百鬼丸に何か尼から聞いたかと問い詰めるどろろでしたが、百鬼丸は何も言いません。
たぶん、どろろのことを女の子として意識し始めたのだと思います。首を振ることすらしなかったですからね(笑)
ちなみになぜ尼さんがどろろの性別を分かったかというと、どろろの服を洗濯したからです。
これは鳥海小説版のストーリーですね。
尼ではなく美緒です。
汗をかいたどろろの体を拭こうとして分かってしまいます。
醍醐景光と多宝丸
景光の耳に百鬼丸が生きていることが伝わりました。
名前を聞いたりなどはしていませんが、産婆が両手両足がない子供を川に流したこと、両腕が作り物の男がいるということが伝わったので、景光は察したでしょう。
そしてそれを多宝丸が影から見て聞いていました。
次回第10話は『多宝丸の巻』
百鬼丸と多宝丸がついに対面するようです。
第6話に登場した陸奥と兵庫も再登場。
次回予告の多宝丸がめちゃくちゃかっこいいです。
部下たちとも息がぴったり合っています。
多宝丸好きには絶対に見逃せない回ですね。次回もお楽しみに☆
第10話はこちら
第8話はこちら
アニメはここから見れます。
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