久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャー Vol.10 〜ミニマルミュージックの創始者 テリー・ライリー〜 in 紀尾井ホール 感想レポ

久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャー Vol.10 〜ミニマルミュージックの創始者 テリー・ライリー〜 in 紀尾井ホール 感想レポ

久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャー Vol.10 〜ミニマルミュージックの創始者 テリー・ライリー〜 in 紀尾井ホール 感想レポです。

Advertisement

久石譲のコンサートに初めて行きました。
10.31と11.1の2日間開催です。

久石譲さんはジブリの音楽でお馴染みの作曲家です。

ジブリの曲の演奏は、ワールド・ドリーム・オーケストラで行われます。
ジブリが聞きたかったですが、もう終わってたので、こちらのチケットを取りました。

久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャーは、2014年9月にVol.1が公演されました。今回は記念すべき第10回です。

Advertisement

会場


紀尾井ホール

最寄駅
四ツ谷駅
麹町駅


赤坂見附駅
永田町駅

各駅から徒歩8分〜13分ほどです。

初めて行きました。

周辺には上智大学や迎賓館赤坂離宮があり、木々が多くて穏やかです。

目の前にはホテルニューオータニがあります。

食事しました。お肉はテーブルにあった胡椒をかけると美味しかったです。

ケーキはマカロンが乗っかった抹茶ケーキが良かったのですが、殆ど品切れでして、ロールケーキにしました。

でっかくて美味しかったです。ですがこれと飲み物だけで6千円以上しました(汗)

赤坂離宮は5年前に初めて行きました。

迎賓館赤坂離宮の記事

Advertisement

出演者


久石譲(指揮者)
テリー・ライリー(作曲/キーボード)
サラ (キーボード)
Music Future Band(室内楽)

曲目
テリー・ライリー:A Rainbow in Curved Air
久石譲:新曲 他

ミニマルミュージックとは

1960年代に考案された現代音楽で、音の動きを最小限に抑え、反復や引き延ばしをして作られる音楽です。

多くのアメリカの作曲家たちが携わりましたが、創始者として代表的に言われるのが以下の4人です。

ラ=モンテ・ヤング
テリー・ライリー
スティーヴ・ライヒ
フィリップ・グラス

今回、創始者の1人であるテリー・ライリーさんが出演しました。現在彼は山梨に住んでいます。

コロナ禍のロックダウンでニューヨークへの帰国を断念し、安全を考えて日本に住むことにしたそうです。2020年から住まわれてます。

久石譲さんは国立大学在学中からミニマル・ミュージックに興味を持ち、現代音楽の作曲家として出発されました。

Advertisement

プログラム


しっかりとした冊子で、これが無料で貰えるとは豪華だと思いました。

感想

第一部

久石譲さんが冒頭で、本来、ゲストの人は後に演奏なのですが、キーボードは音が全く出なくなるなどの不具合が起こりやすいため、リスクを減らすために前に演奏して頂くと言っていました。

ですので、テリー・ライリーさんとお弟子さんのサラさんは最初に演奏されました。

不思議な世界観で、まるで生暖かくて少し冷たい海に包まれているような曲で、眠くなりました。

ミニマルミュージックというジャンルを初めて知り、初めて意識して聞きましたが、確かに音を繰り返している演奏でした。

次にチェロの二重奏

客席で久石さんが見ていました。男性2人のチェリストで、迫力ある演奏でした。


(公演前に撮りました)

〜20分間の休憩〜


休憩中はバーが賑わってました。お酒をグラスで飲む人たちが大勢いて、一気にラグジュアリーな雰囲気になってました。

そして、外国人が多いことに気がつきました。欧米系の外国人がとても多かったです。

こんなに外国人が多いコンサートに参加したのは初めてでしたので新鮮でした。

それと意外だったのが、20代らしき若い男女が多かったことです。30〜40代くらいがメイン層かと思ってました。

カップルだったり、男女のグループで来てたりしました。

みよくはお酒強くないので、300円のドライフルーツ。

ドライフルーツって不味いやつはとても不味いのですが、これは美味しいドライフルーツでした。

Advertisement

第二部

テリーさんたちと、オーケストラの演奏、その後、久石さんの指揮と、オーケストラでした。
久石さんの時は、テリーさんがサラさんと客席で観てました。

指揮は見ていて楽しかったです。楽譜にたくさん書き込みがあるのが見えました。
昔、指揮者の真似をしたのを思い出しました。

見ているうちに、指揮や楽器をやりたいなという気持ちになりました。

終演後は拍手喝采、何度もカテコがあり、フー!という声や口笛が鳴ってました。
テリーさんは杖をついていましたが、何度も出てきてくださいました。

Advertisement

タワレコ


タワレコのポスターにテリーさんが起用されてました。

Life is short. Avoid fast food.

Seek out elegant dishes made by master chefs of sound.

Music is neither old nor new.
Just like the Universe it eternal.


人生は短いです。だから音楽でもファストフードは避けて、音を極めたシェフ達による素晴らしい「お皿」の数々を、探し求め続けてください。

音楽に古いも新しいもありません。
宇宙のように永遠なのです。

Terry Riley / テリー・ライリー

本もいい本を読みましょうとよく聞きます。似たようなことでしょう。音楽に古いも新しいもないというのは、その通りだなと思いました。

Advertisement

おわりに


念願の久石譲のコンサートを観れてよかったです。
1人、外国人っぽい演奏者がいて、すごく楽しそうでノリノリでした。
私もお客さん側でなく、シェフ側になりたいと思いました。
そんな音楽の楽しさが伝わる素晴らしいコンサートでした。

終演後に知りましたが、配信もあったようです。確かにカメラがいましたね。

今度はワールド・ドリーム・オーケストラに行きたいです。
早速、テリーさんの曲をダウンロードしました。

やはり生演奏で聴くのとは違いますね。

本当に子供の頃、日の当たる海に浸かっていた時のような感覚になりました。
私の好きなニューエイジに少し似ている部分あるかなと思いました。

調べてみると、ニューエイジとミニマルは共通点が多く、混同されることもあると言われていました。

似てはいますが、また違った世界観だと思いました。

2019年に書いたニューエイジの記事では、久石譲の名前を挙げてますね。

ジブリの曲はニューエイジに思えます。今回演奏されたのは、ミニマルです。

テリー・ライリーさんは現在、88歳。久石譲さんは72歳。生演奏を聞けたことが奇跡でした。

願わくば少しでもテリーさんのお声を聞いてみたかったなと思いました。

客席にいた時に遠くからお顔を拝見したのですが、お鼻がとても綺麗でした。そして帽子がお洒落でした。
これからも山梨で平穏無事に過ごされますよう祈っております。

久石さんは初めて話されているのを見ましたが、物腰柔らかな方でした。勝手に何故か怖いイメージを持ってましたのでホッとしました(笑)

貴重な体験をありがとうございました♪

Advertisement

追記
ニューエイジの作曲家である、ジョージ・ウィンストンが、今年の6月にガンで亡くなっていました。73歳でした。
私がニューエイジというジャンルがいいなと思ったのがこの方の曲がきっかけでした。いつかコンサートに行ってみたかったです。
日本公演は、2010年が最後ということで、それまでは毎年来ていたそうです。
とてもとてもショックです。4年前にアメリカに行けていたなら。去年にはアルバム「NIGHT」を発売していました。遺作となってしまいました。

夜というタイトル。星になったんだと思うと、寂しい気持ちになります。しかも、最後の曲が花だなんて。

沖縄の曲「花~すべての人の心に花を~」をカバーしています。つい最近、この曲がふと頭に浮かんでダウンロードしてました。

喜納昌吉さんの曲で、色んな人がカバーしていますが石嶺聡子さんの歌が一番好きです。

彼はこの曲の全てが好きだと五十嵐正さんとのインタビューで答えていました。私も大好きな曲です。
2022年8月のインタビュー記事

もっと早く好きになっていたら。アメリカに行く行動力があれば。悔やまれます。

悲しい追記になってしまいました。改めて、今回コンサートを見れた奇跡を噛み締めました。

何度も思っていることであり、なかなか難しいことなのですが、会いたい人には、出来る限りの全力で早く会いに行かなくてはならないと思いました。

さらに追記で。
YouTubeでオンラインコンサートなどを無料で公演していたそうで、情報を掴めなかったことも残念でした。
海外に飛んで行くことはできなくても、そういった選択肢もあったわけですね。
もっとアンテナ張って生きたいです。

Advertisement


音楽/ライブカテゴリの最新記事