少女革命ウテナ 原作×アニメ After the Revolution 感想ネタバレ考察です。
概要
さいとうちほ先生の35周年とウテナ20周年企画で制作されました。
さいとうちほ先生が幾原邦彦監督と相談し、20年後という設定になりました。
短編集ですが、最終的には繋がっているようにも見えます。
あらすじ
After The Revolution
西園寺と冬芽が再会。
鳳学園に訪れた2人はデュオスの幽霊に出会う。
私の革命を守ってくれと2人に頼むデュオス。
しかしウテナが降臨し、冬芽に力を貸してデュオスを倒した。
美しき刺
樹璃がフェンシングをやめると言う。
それに対し枝織は他の人とエージェント契約をするつもりだと言った。
枝織を無くしたくない樹璃。枝織を奪おうとする瑠果と戦う。そこへウテナが舞い降りた。
樹璃はフェンシングの試合で優勝。
瑠果は幻影だった。樹璃は枝織に、君のために戦うのはもうやめると言った。
ふたりの革命前夜
眠っていたままの梢が夢遊病になって、ピアノを弾いていた。
幹はそれを見つけた。
幹に振られ、傷付いた梢と、それを受け入れられないでいる幹に、幼いウテナが私を待っている女の子のために、私を導いてとふたりへピアノの続きを促した。
ふたりが弾いたメロディに導かれ、囚われた幼いアンシーを見つけたウテナ。
解放されたアンシーとウテナは抱きしめあった。
ぼくたちは一人じゃない、と。
感想考察
漫画なので漫画の続きかと思いましたが、読んでみたらアニメの続きのようでした。
樹璃が枝織に恋していること、幹がピアノを弾いているので間違い無いでしょう。
ウテナは実体がなく、デュエルの時に舞い降りてくるデュオスのようになっていました。
アンシーは救われた筈ですが、なぜかまた囚われていました。
美しき刺では、樹璃が枝織と仲が良いことに驚きましたが、最後には枝織から自分を解き放つことが出来たのはスッキリしました。
枝織にフェンシングをやめると話したシーンで、樹璃には瑠果が見えていますが、あの時点で枝織には見えていないと分かりました。
君が(瑠果を)呼んだのか?に対して、枝織が何のこと?と言っていることからも分かりますね。
ふたりの革命前夜での幹と梢の関係と、梢の酷い過去には衝撃でした。
幹はふたりの関係を、まだ進化の狭間にあるんだと言いましたが、幹にはずっと梢とは兄妹の一線は越えないで欲しいです。
たぶん、幹は越える気はないと思います。恋人として結ばれることは出来ないけれど、一緒に苦しみを超えていこうとしてくれているのだと思いました。
おわりに
年月が経っているので作画を少し心配していたのですが、連載当時よりも美麗になってました。さいとうちほ先生すごいです。
ウテナが舞い降りるシーンは、まるでアニメを見ているような躍動感でした。
ストーリーは、AfterというよりAnotherに思えましたが、面白かったです。
ウテナよ永遠に
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