漫画 どろろ梵(ぼん)を読みました。表紙の絵からして苦手だったのでスルーしてました。
左が妖怪になったどろろと、右が転生して女になった百鬼丸です。
女になったという時点で嫌悪感がすごかったのですが、後になぜ女になったのかの理由を私なりに考え、納得しました。
小説版でどろろが男のように書かれている作品もありますが、あれはまだどろろの性別を公表していなかったという理由がありますからね。
それに「少年」「彼」などと表現されていますが「男である」とは書かれていません。この小説のレビューについてはまた後日☆
左にいるのが梵で、ヒロインです。右が転生前のどろろと百鬼丸。
なぜ転生前のこのふたりでストーリーを続けてくれなかったのかと1巻の時点ではだいぶモヤモヤしたし、怒りを覚えて最悪な漫画だとすら思いました。
ですが我慢して2巻まで読み進め、そのまま最終巻の4巻まで読んだのですが結果的にめちゃくちゃ泣きました。
レビューも一部を除いて散々なのも分かります。でも最後まで読んでほしいと言っていた人の気持ちも分かりました。
現代に転生した百鬼丸が自分の命を奪った妖怪どろろを倒すため、どろろを探しつつ妖怪退治をしているというもの。梵はその中で出会った惨さつされた飼い猫の怨霊に取りつかれた家出少女で、両親の存在は不明なままです。百鬼丸に助けられ、どろろのようにしつこく付きまとって一緒に旅をすることになりました。一方どろろは転生前に百鬼丸と別れた後、運よく再会しますがその際に百鬼丸が窮地に陥っていたため、妖怪から百鬼丸を守るために憑りつかれてしまい、自がいします。
そして妖怪かまいたちになり、人間だった頃の記憶も百鬼丸のことも忘れ、殺がいしてしまいます。
百鬼丸はどろろの魂の解放のため、しにゆく中で必ずどろろを倒すと誓い、輪廻転生の輪の中へと入ります。
百鬼丸の両親や親族とも連絡が取れないと学校の教師が言っていました。ここら辺が謎です。
捨て子?だとしたら転生してまで捨てられる百鬼丸が可哀想です。
百鬼丸と別れてからどろろは美しく成長していて、身売りするフリをして男に近づき、その男のお金を盗んだりしていました。
百鬼丸はどろろを救うためなのだと言っていましたが実際は恨んでいたようで、もう一人の百鬼丸が現代に登場していました。
もう一人の百鬼丸は凶悪で、小学生くらいの少年の姿をしていました。
百鬼丸の諸々の怨みが形になったような存在で、敵意のない妖怪まで手にかけます。
そしてどろろの怒りを買い、滅びます。
夢を操る黒猫の妖怪によって、意識不明で知ることのなかった転生前のどろろの愛情を知った百鬼丸は、梵に止められたこともあり、妖怪どろろを倒さずに終えます。
私としてはここはあまりいい展開に思えませんでした。
梵と百鬼丸の姿を見て、どろろが昔の自分たちを思い出しかけるのですが、百鬼丸の言うように終わらせて、百鬼丸も後を追った方が良かったなぁと。
梵が最後まで好きになれなかったのもあります。このまま一緒にいる気なの?と。
先ほどお話したなぜ百鬼丸が女として転生したのかについて、男のままでは梵と結ばれる可能性が出てきてしまうから、かなと思いました。
同性だからといって絶対にないとは言えないですけれど、異性であることによって可能性が大きくなってしまいます。
もし梵と百鬼丸が結ばれ、子供でもできようものならこの漫画は燃やしていたかもしれません(笑)
半分冗談です。
それともう一つ。アニキがどろろを恨むはずないという思いも、イマイチに思ってしまった理由です。
「来世で会おう。」と言ったそのままに、来世で男女で出会って欲しかったので梵が止めに入った時はがっかりしてしまいました。
好みはハッキリ分かれる作品ですが、ひとつのパラレルワールドだと思って読んでみたら面白いかもしれません。
興味が湧いて読んでみた方は、1巻で受け付けられなくても我慢して最後まで読むことをおすすめします(笑)
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