宮崎駿監督スタジオジブリ最新作 映画『君たちはどう生きるか』公開初日 感想ネタバレ 考察です。
いつの間にか公開日が決まっておりまして、急遽チケットを取って観に行くことにしました。
内容はあらすじすらも非公開です。
トーホーシネマズのあらすじには、前日夜の時点で(準備中)とありました。
同名の書籍がありますが、そちらの内容は無関係で、タイトルだけ取ったということでした。
書籍の内容で作るのかと、勘違いをしてました。
いつも私は事前情報は見ないで、告知動画すら極力見ないようにしていますが、今回は本当に全くの情報なしです。
冒険ファンタジーという情報だけは見ました。
さて、どんな内容なのか。完全ネタバレになりますので、まだ観てない方はご注意ください。
タイトル間違えている方が多数ですが、君たちはどう生きるのか、ではなく、君たちはどう生きるかです。“の”はいりません。
キャスト一覧
役名 声優名
主人公 牧 眞人(まき まひと) 山時聡真
菅田将暉
柴咲コウ、あいみょん
木村佳乃、木村拓哉(特別出演)
竹下景子、風吹ジュン、阿川佐和子
滝沢カレン、大竹しのぶ 他
初日のパンフレットの販売はなし、エンドロールでも役者名だけなので何の役かは主人公以外、正確には判明していません。
ティザービジュアルになっているアオサギは、恐らく菅田将暉だと思います。
追記 公式より正式発表が出ましたので追記します!
2023.8.18
眞人(まひと) 山時聡真
青サギ ・ サギ男 菅田将暉
キリコ 柴咲コウ
ヒミ あいみょん
夏子(なつこ) 木村佳乃
勝一(しょういち) 木村拓哉
老婆たち
あいこ 大竹しのぶ
いずみ 竹下景子
うたこ 風吹ジュン
えりこ 阿川佐和子
ワラワラ 滝沢カレン
インコ大王 國村隼
老ペリカン 小林薫
大伯父 火野正平
主題歌 米津玄師「地球儀」
音楽 久石譲
プロデューサー 鈴木敏夫
原作・脚本・監督 宮﨑駿
作画協力
スタジオポノック、スタジオ地図、
スタジオカラー、ufotable、CWF、Production I.G、YostrPictures、STUDIO4℃など
錚々たる面子ですね。宮崎駿監督がどれだけ愛されているかが分かります。
エンドロールで宮崎のザキがいつも見る字と違う字だったので間違っていたのかと思いましたが、どちらでもいいようです。
先述したように、同名書籍とは内容が全く関係ありませんので、原作は宮崎駿監督が書いたものです。
書籍の方は、コペル君という主人公と叔父さんのお話のようです。関係性は本作の主人公と大叔父に似ている気もします。そちらも好評なので気になります。
いつもジブリは雰囲気がある無名の歌手を起用しているイメージでしたが、メジャーで若者っぽい歌で意外でした。
あらすじと結末
空襲で発生した火事で入院中の母を亡くした学生の眞人。
疎開先ではいじめに遭い、その後自分で石を拾って頭を殴り、父にいじめっ子にやられたと勘違いさせた。
疎開には母に顔がそっくりな母の妹、ナツコもついてきた。父の新しい妻で新しい母。父の子を孕っている。
疎開先のお屋敷の近くに、昔空から降ってきた塔がある。
長年経ったある日、大叔父が見つけ、建物で囲おうとしたが地震が起きて出来ず、大叔父も消えてしまった。
眞人はお屋敷の周りを飛び、塔に住むアオサギに「母君は生きている。お待ちしておりますぞ」と言われる。
眞人はアオサギを捕えるため弓を自作。
部屋で弓を調整している際に、母が生前に眞人に残した書籍を見つける。タイトルは君たちはどう生きるか。
眞人は読みながら涙する。
外で使用人の老婆たちが騒ぎ、何事か聞くとナツコが消えたという。
森へ向かうナツコを見かけていた眞人は、キリコという老婆と塔の中へ。
アオサギに母の偽物を見せられ、怒った眞人はアオサギに弓矢を放った。
アオサギの嘴に穴が開き、それによりアオサギから中年の男が出てきて、満足に飛べなくなったと言う。
塔の主に命令されたアオサギは、眞人とキリコをナツコのいる場所へ案内する。
塔の下へ吸い込まれた眞人は、キリコの若い頃に出会った。
そして、ヒミと呼ばれている母の少女の頃にも出会う。
ヒミに案内され、ナツコを見つけ、その時初めて眞人はナツコを母さんと呼ぶが、ナツコは元の世界へ戻ることを拒否。
魔力で気を失ったヒミと眞人は人の大きさをした人喰いインコに連行された。
眞人は鎖に繋がれ、いよいよ解体されるという時にアオサギに助けられ、脱出。
一方ヒミは、塔の主である大叔父の血を引く者として、インコ大王に取引の材料として連れて行かれていた。
インコたちはこの世界を牛耳りたい。
世界はインコでぎゅうぎゅうになっているため。
大叔父は時間をくれと言い、ヒミと来た眞人に石で出来た積み木を3日に一つ積み、この世界の新たな主になって欲しいと提案。
眞人は断った。会話をしている際に跡をつけていたインコ大王が積み木を奪い、一気に積んだ。しかし崩れ、大叔父が積んでいた積み木も崩れ、世界が崩壊し始めた。
元の世界へ戻る扉の前で、眞人は一緒に来てほしいとヒミに言うが、ヒミは火事で亡くなることを知っていても、眞人の母になれるのだからと断る。
眞人とナツコ、アオサギが同じ扉へ。
ヒミとキリコが別の扉で、元の世界へ帰った。
眞人たちの扉に逃げてきたインコたちも押し寄せ、元の世界へ飛び出すと、インコたちは普通のセキセイインコになり、空へ飛び立っていった。
普通の人間は忘れてしまう向こうでの記憶を眞人は持っていて、それはキリコがお守りでくれたキリコの人形と、道で拾った白い石のせいだった。
アオサギは直に忘れる。あばよ、友達と言って普通のアオサギになって飛び去った。
月日が経ち、ナツコは無事に出産。
眞人は家族と共に東京へ帰ることになった。
感想
私はジブリファンで、特に宮崎駿のファンです。
宮崎駿の新作は必ず映画館へ観に行ってます。
本作は前情報なしで、トレーラーもなしだったので、ドキドキしながら観ました。
劇場内の観客も、ソワソワしているのが分かりました(笑)
みんなワクワクドキドキしながら幕が上がるのを待っているのだなと思うと嬉しくなりました。
率直な感想としては、ストーリーが少しテンポ的に間延びする部分はあったかなと思います。
ですが、それをカバーしうる圧倒的な映像美に感服しました。
これは、劇場で見ないと損です。
まるで絵本や絵画の世界に入り込んだようでした。昨今のCG、3D作品では味わえません。
人物の表情の動きも滑らかでありながら、全くCGのような違和感がなく、どれだけの時間をかけて制作されたのだろうと震えました。
調べてみたところ、制作期間は7年でした。
作画協力で、あれだけ現在活躍するアニメ制作会社のスタッフを持ってしても7年とは。恐ろしいです。
全て手描きで、宮崎駿監督作品史上、最も制作費がかかっているとのことでした。納得です。
色彩の使い方が素晴らしい。どうしてこんな色が出せるのだろうと。
黄色に虹がかったような通路の色が特に感動しました。
無性に絵画を見に行きたくなり、絵を描きたくもなりました。
一輪の薔薇が落ちてきて砕けるところ、ヒミと眞人が倒れて幕が垂れるところ。もうこの表現を見てうわぁ〜!と心の中でガッツポーズです(笑)
そして何よりインコ!最初はあんまり可愛くないなと思ったのですが、見ているうちに可愛く見えてきて。
やたら息が荒いのも、興奮している時のインコみたいで可愛かったですし、笑いそうになりました(笑)
実際、インコシーンでは隣のお姉さん吹き出してました(笑)
あんなに可愛いインコが描けるなんて、確実に宮崎駿はインコが大好きだと思いました。
インコの生活風景が流れるところで思いました。インコ大好きじゃ〜ん!と思いました(笑)
嫌いなものをあんな風には描けないですからね。
中でもツボだったのが、眞人が鎖に繋がれている時に包丁を舐めて旨そうだな〜と眞人を見てる時のインコです。あのシーン繰り返し見たいです。あっちょっと今のところ一時停止して!と思いました。
こういうの好きでしょ?と分かってて描いているのだろうなと、勝手な想像で思い、82歳(制作時は70代後半)のお爺さんが描いたインコがこんなに可愛いと思うの悔しいと謎に悔しくなってしまいました(笑)
さらには、もしも宮崎駿にサイン色紙描いてもらうことがあったら、このインコの絵を描いてほしいと思ったのですよ。
そしたらなんと、スタジオジブリの公式Twitterがまさにその色紙をツイートしてまして。やられたと思いました。完全に見抜かれてますわ。画像保存しましたよもちろん。
既に「インコパラダイス」「あのインコのグッズ欲しい」「キモカワイイ」という声も。分かります。グッズ出たら買います。キーホルダーあたりがいいですね。
動いているからこそ可愛いというのもあると思いますけどね。
手なんですよね。羽が。手になってるんです。たまにそういうインコの絵を見ますが、羽が手になってるインコの絵も大好きなんですよね。
こっちを指差してきてるウザカワイイイラストのグッズとか欲しいです(笑)あとペロッの。
姉の旦那さんと結婚、妊娠という構図はだいぶ気持ちが悪いなと思いましたが、昔はこういうことも現実にあったのでしょうか。
昔でなくても、妹と浮気されたなど今でも聞きますけどね。
本作の場合は、お姉さんが亡くなって仕方なくという感じでしたが。ナツコは眞人が頭に傷を作ったことを、お姉さんに申し訳ないと言っていましたし。
眞人は複雑な感情でいましたが、ナツコからあなたなんて大嫌い!と剥き出しの感情を向けられたことで、偽らない心に触れて逆に心を開けたのかなと思いました。あのシーンはうるうるしました。
姉の子供で親戚として血が繋がっているとはいえ、自分の子供ではないのだし、ましてもう大きくなっているのでそんな簡単には受け入れられないですよね。
父だけ能天気というか。もしかしたら父としても思うところはあるのかもしれませんが。
学校に300円寄付してやったぞ、学校なんて行かなくていいというちょっとしたモンスターペアレンツっぷりは嫌いじゃないです。
車で登校したら驚くぞ〜といじめられる要素になるのを想像つかないのがアホだなぁと思いましたが。そんなことでいじめるほうが悪いのですけどね。
考察
考察と呼べるものでもないですが、いくつか少し考えてみました。
塔の中の世界はどこなのか
①宇宙、または別の星の世界
空から降ってきた塔であるため。
②地球の未来
インコたちがヒミを運んでいる際に通った通路で見た普通の姿のインコをご先祖様と呼んでいたため。
③眞人の精神世界
新しい母を受け入れることに葛藤していた眞人の精神が生み出した?
ですが現実で眞人たちは失踪しているので、この線は薄いと思います。
④黄泉の世界、又は神の世界
黄泉の世界
キリコが船を漕いでいる時、ここは死者の方が多いんだと言っていたため。
神の世界
わらわらが人間に生まれ変わるため。
わらわらは白くて丸い生き物で、言葉は話しません。
わらわら出てくるのわらわらなのかと思いますが、居酒屋が浮かびました(笑)
石の積み木は何を表しているのか
作中では塔の中の世界そのものでしたが、別の視点で考察してみます。
人の精神の塊
穢れた積み木とそうではない純粋な積み木というような会話をしていたので、積み木は人の心を表していて、人の心によって世界が良くなるか悪くなるか変わるということを表現しているのかなと思いました。
眞人が積み木が木ではなく石であることを指摘し、それは悪意があると言ったのは、偽った姿、または心を表していると想像しました。
眞人の母の名前が異なった理由
元の世界では、ヒサコだったと思うのですが、塔の世界ではヒミと呼ばれていました。
卑弥呼をもじっている?
神がかり的な特別な力を持った女性ということで、卑弥呼(ひみこ)から取り、姫(ひめ)を混ぜた造語なのかと考えました。
石の力は意志の力
これは単純に駄洒落として意味をかけているのかと思いました。
今回は上記のことが気になり、考察をしてみました。2回目、3回目ではまた違ったことに気がつくかもしれません。
おわりに
公開から1日経っても、まだトーホーシネマズのあらすじが(準備中)になってます(笑)(16日現在)
ネタバレ記事を書いていてなんですが、本作はあらすじやネタバレを見たからと言って分かったような気になる作品ではないと思います。
私の考えとしては、本作だけでなく全ての作品はそうだと思っていますが、本作は特にです。
小説、漫画、舞台、映画。作品だけでなく旅行やスポーツ、あらゆる体験もですね。人の感想で分かった気になるのは間違いです。
百聞は一見にしかずですね。
水戸黄門やシティーハンター、アンパンマンなんかは悪を倒して成敗がパターンですが、だからと言って全部同じではないですからね。
何が言いたいかと言うと、とにかく劇場で見てと言いたいです。
CGが当たり前の現代において、全て手描きの7年もかけた作品を、たった2千円程度で大きなスクリーンで見れるのは最高の贅沢です。
つまらないとか、気持ち悪いと思う人の気持ちも分かります。
ストーリーの間延び、難解な会話、妖怪の見た目、家族の関係性辺りですかね。言いたいことは分かります。
ですがジブリが好きな人、宮崎駿が好きな人、そしてアートが好きな人は観て良かったと思う筈です。
もしもそういった人が、レビュー評価が低いからと行かないのだとしたら大きな損失です。
補足になりますが、みよくは新海誠監督作品のようなキラキラした絵や、ディズニーのリメンバー・ミーのような3D全開のイラストも綺麗で良いと思っていますので、手描きの作品だけが良い作品とは思っていません。
受け取り方、感想はどんな作品でも分かれるものですが、私はもう一度観に行きたいと思いました。インコが可愛すぎます。
インコ飼いの人でも可愛い、気持ち悪いなど分かれてます(笑)
私は現実のインコも好きですが、最高にツボりました。
インコのためにBlu-ray買おうと思ったくらいです。
ちょっと面白かったのが、元の世界に出てきたインコたちからナツコや父らが糞まみれになってたころ。
そんなところまで現実的にする必要がある!?と思いました。やはりインコ大好きですね宮崎駿監督。
私の家族もインコ大好きなので、たぶん見せたらたまらんと言うと思います(笑)
千と千尋が苦手な人は苦手かもしれません。母は千と千尋を見たとき、気持ち悪いって言ってました(笑)
公開日も分からなかった中で、急遽チケットを取ってよかったです。アニメ作品の芸術にこんなに感動するんだと打ち震えました。
映像もさることながら、BGMもさすがの久石譲でした。
不穏な雰囲気の曲なんか、よくこんな曲作れるなと感心しました。
米津玄師さんの曲はあまり詳しくないのですが、近くに座っていたお兄さんがノってました(笑)エンドロールであんなに分かりやすくノリノリな人初めてみました(笑)
地球儀。歌詞が気になります。
予告編でスタジオポノックの、ジブリに似た絵の屋根裏のラジャーという作品が気になりました。メアリと魔女の花のスタジオです。
メアリ〜も見たことないので、機会を見て見てみたいです。
おわり、なのに長々と感想等を書いてしまいましたが、最後に言いたいことがあります。
カヘッカヘッカヘッって何ですか?
上映終了後に、スタジオジブリの公式Twitterがカヘッカヘッカヘッとツイートしていることを知りました。
ティザービジュアルであるアオサギと共にツイートしていましたので、アオサギの鳴き声?かと推察したのですが、そんな風には鳴いていなかったと思います。
集中して見ていたつもりだったのに、聞き逃したのかしら?と不安になり、観たのにアオサギ、カヘッカヘッって鳴いてたよね〜と知ったかぶりしそうになりました。
もしかしたら現実の青鷺がカヘッカヘッと鳴くのかしら?と思って聞いてみたのですが。
ギョエー!!と鳴いてました。全然違います。綺麗なバージョンも聞いて見ましたが、ピー!という感じでした。これも違いますね。
一体、カヘッカヘッカヘッとは何なのか。謎のままです。聞き逃したのか気になって、もう一度観たくなりますね。まさか、それを狙っている!?
確実にもう一回は観ます。カヘッカヘッカヘッの謎は解けるのか。
「カヘッカヘッ見てくる」「カヘッカヘッ行ってくる」などと言われていて、タイトル扱いになってしまっています。怖いです。
ともあれ、ヒミは思い出のマーニーを思わせたり、わらわらはもののけ姫のこだまを思わせたり、老婆たちが千と千尋を思わせたり、これまでの作品の集大成という感じでした。ジブリファンほど楽しめると思います。
宮﨑駿監督の最後の作品、引退作品と噂されています。ご年齢的にも、長編作品をこの世に打ち出せたことが奇跡に思えます。
昨年12月にドラマ評論家の成馬零一さんが、本作についてテーマより絵の快楽を追求した娯楽作品に原点回帰するのではないかと推測していました。絵の快楽。当たっていると思いました。すごいです。
さらに成馬さんはジブリの今後について、エヴァの庵野監督によりナウシカの続編、シン・ナウシカが作られるのではないかと推測していました。これは気になりますね。
子供向けの長編アニメにおいて、宮﨑駿を越えられる人はいないと改めて思いました。夢がいっぱい詰まってるんです。
ただ、他の方の感想で、大叔父が宮﨑駿を表しており、次世代へバトンを渡す意味があるのだと考察しているのを見ました。
言われてみれば、そんな気もします。そして、低評価になることも予想の範疇なのかもしれません。
私は感動しましたし、劇場内では笑っている人、泣いている人、ノリノリな人がいて、みんなそれぞれ感銘を受けていたと思います。
私は最後に拍手すらしたくなりました。
実際、他の劇場では拍手が起こっていたそうです。私は上映後に起きる自然な拍手が好きです。心から感動した証でしょう。
宮崎駿監督が好き勝手に作った作品で、ウケは狙っていないと言われていましたが、私はインコちゃんに愛を感じました。そしてちゃんとメッセージ性もありました。
人によってはつわりはとても辛いんです。という台詞など。女性や母を敬う気持ちが伝わってきました。
これは本当にその通りで、軽い人はそうでもないのですが、重い人のつらさは死にたくなる程で、例えるとガン患者の治療と同じくらいの苦しみだそうです(両方経験した人の体験談より)。つわりで亡くなる方もいます。
ですので、妊婦さんには出来る限り優しくしましょう。
他にも、タバコ好きの意地悪っぽいお婆さんが、逞しい若い頃の姿で出てきたり。ラピュタのドーラみたいですね。
私はこんな傑作をリアルタイムで劇場で、たった2千円で見れた事にとても感動し、次はIMAXレーザーで観たいと思ったのですがなんと、宮﨑駿監督が今年2月の試写会でこんなコメントを出していたそうです。
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」
えー!!?考察とか書いてた私がバカみたいじゃないですかー!!(爆)
眞人は宮崎駿の少年時代とも言われているようです。色んな見方がありますね。
ご本人が分からないものを私たちが理解できるわけがないじゃないですか。トランス状態で脚本書いたんですかね。
押井守監督の天使のたまごよりは分かりやすいと思ったんですけどね。押井監督はどなたかから、「あまり訳の分からないものを作るな」と言われたというエピソードがあったと思うのですが。
(16日現在、アマプラで無料配信中です)
ちょっと調べてみたら、宮崎駿が「あんなものよく作れた」「頭がおかしい」と直接、押井守に言ったそうです。か、監督ー!?ブーメランみたいになってるじゃないですか!直接って(笑)
もしかして褒め言葉のつもりだったんですかね。ちょっとツンデレなイメージがあるので(笑)
もしくはジェラシー。大衆受けを狙わずに自由に作ったことが羨ましかったとか?(想像です)
ですがもしそうだとしたら。天使のたまごが1985年の作品なので、40年近く経って、ようやく宮崎駿監督が好きに作れたのかなぁと思うと感慨深いですね。
今までも情熱を持って好きに作ってきているとは思いますが、ご自分で訳が分からないと言ってしまっていますからね。それくらい人目を気にせずに発表できた作品なのかなと。
訳が分からないと思われると理解していながら、世に放った。最高じゃないですか。ロックですねぇ。
私からすると映画の内容よりもカヘッカヘッの方が訳が分からないですけどね。
関係ないですが押井守のインタビューがめちゃくちゃ面白かったのでリンク貼ります。
「奥さんの立てる音が気になるのなら、離婚しかないですよ」映画監督・押井守が語った「結婚にまるで向かない男性の特徴」
人生相談に回答していて、4回目なのですが過去3回も面白かったです。いちいち宮さん(宮崎駿)が話題に出てきます(笑)
全然、おわりにじゃないですね。後から後からエピソードを見つけてしまい。おわりにの文章だけで半分くらいいってしまったような。
今度こそ本当に終わります。もしも観る事を迷っている人がいたら、絶対観てほしいしおすすめです。サクラでも回し者でもないですよ。
あなたに刺さるか刺さらないか分からないけど、もし刺さる作品だったら、劇場で観なかったことを激しく後悔することは間違いないので。RRRと同じですね。あれも劇場で観るべき作品です。インコの鼻息、聞いてきてください。
ここまで長文、駄文をお読みくださりありがとうございました。カヘッカヘッカヘッ!
追記
自分の感想を書き終えたので、他の人の感想、考察を少しだけ見てみました。十人十色でした。
そういうメタファーがあったのかと思ったり、その人にとって何が良かったのか、逆に何がつまらない、嫌だと思ったのかが分かり、面白かったです。
その中で、宮崎駿だから良く見えるだけだと言う人を何人か見かけましたが、それってすごいことじゃない?と私は思います。
宮崎駿だから見に行って、宮崎駿だから受け入れられる。これまで彼がどれだけの良作を、夢を与えてくれたのかが分かります。中には宮崎駿を理解するため観に行ったという人もいました。
考察の割合としては、本文中に触れたように、本作が本当の引退作で、大叔父が宮崎駿、13個の積み木はこれまでの作品、それが崩れ、後進に任せるという宮崎駿の想い。という解釈が多かったように思います。確かにしっくり来ます。
しっくり来るけど、こういった考察を見る前に見れて良かったと思いました。
真っさらな気持ちで自分の心で、自分の気持ちで見て、感想が書けて良かったです。
多くの人がネタバレなど見ないで見て欲しいと言っている気持ちがよく分かります。
良くも悪くも、人の感情や感想に左右されずにダイレクトに見れるのは一度きりですから。
私が映画は公開初日に行けと言っているのはこういった想いもあります。
こう書くと、もうあなたのネタバレも考察も読んでしまったよと思う人もいるかもしれません。もし後悔したなら、次から公開初日に行ってください(冷酷)
半分冗談です。ネタバレや考察を見たからと言って、光が失われる作品ではありません。ぜひ、観に行ってください!全力でオススメします☆彡
さらに追記で。アオサギはファンから君生きバード、生きバードと呼ばれていました。最高。
最終追記です。
カヘッカヘッカヘッの正体はモールス信号でした。
米津玄師「地球儀」初回盤
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