映画『Love Letter』中山美穂 追悼 4Kリマスター リバイバル上映 感想ネタバレ

映画『Love Letter』中山美穂 追悼 4Kリマスター リバイバル上映 感想ネタバレ

映画『Love Letter』中山美穂 追悼 4Kリマスター リバイバル上映 感想ネタバレです。

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中山美穂ラブレターを観に行ってきました。

サブスクで配信されていますが、せっかくなので劇場で観たく。日比谷で観たのですが、特にポスターなど見つけられなかったので写真なしです。


1995年3月に公開された岩井俊二監督作品です。ちょうど公開から30周年ですね。

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あらすじと結末

婚約者、藤井樹(柏原崇)を2年前に山の遭難で亡くした渡辺博子(中山美穂)。まだ樹が亡くなったことを受け入れられないまま、共通の友人である秋葉(豊川悦司)に結婚を迫られている。

神戸に住む博子は、樹の母からアルバムを見せられ、樹が過去に小樽に住んでいたことを知る。

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そしてそこへ手紙を出すと、返事が返ってきた。家は無くなり、国道になっていると樹の母から聞いていた為、天国の樹から手紙が返ってきた思い込む博子。

しかし同姓同名の女性、藤井樹(中山美穂)だった。
女性の樹は、男性の樹と中学3年間同じクラスであったため、その3年間のエピソードを博子に手紙で送った。

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博子は自分と女性の樹の顔がそっくりであることを知り、樹に嫉妬した。
秋葉に促され、恋人の樹が亡くなった山が見えるペンションへ行った博子。

朝、山に向かって「お元気ですかー!私は元気です!」と何度も叫び、泣き崩れる博子。

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女性の樹は樹のどこが好きだったの?と博子に対して疑問に思っていたが、樹が生前、転校する際の別れ際に本を返しておいてくれと渡してきた図書カードの裏に、自分の絵が描かれていたことを知り、涙する。

そして、このエピソードはやっぱり恥ずかしいので話しません、と博子に語るのだった。

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感想

泣けました。博子の気持ちを考えると可哀想で仕方ないのですが、それでも。

一目惚れされた理由が、中学時代に好きだった女の子に似ていたから、というのが残酷です。
それでも過去は過去で、女性の樹と博子の性格は真逆なので、博子は博子として愛していたと思うのです。

双子だからってどちらでもいいわけではないのと同じだと思います。

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中山美穂が美人でした。当時、25歳くらい。最初、同時代に生きていると分からず、過去と現代で繋がっているのかと思ってました。ドッペルゲンガー並にそっくりですね。

中山さんは一人二役で見事に演じ分けられてました。声色を変えてました。最初、声が高いイメージがなかったので違和感があったのですが、一人二役の為だったのだと納得しました。

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雪景色の美しいこと。田舎の雰囲気。樹の部屋の可愛らしさ、樹、博子の服の上質さにうっとりしました。冬の厚めの生地で可愛かったです。

電車の座席についている灰皿あったあったと懐かしくなりました。子供の頃、蓋をパカパカして遊んでた記憶が蘇りました。

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普通列車が全面禁煙になったのは、1997年とのことで、この映画の2年後ですね。新幹線に関しては、なんと昨年2024年まで一部で喫煙ルームがあったそうです。

座席についているのは2020年3月までだそうで、割と最近までついていたことに驚きました。

閑話休題。

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中学生の役の子達がちゃんと本物の中学生という感じで感動しました。芋っぽい感じの。その中で柏原崇だけ大人っぽい感じがしました。当時18歳くらいなので、当然でしょう。

美しかったです。柏原崇の顔って、なかなかいない個性的な美形だと思います。少し垂れ目なんですかね。
チューハイのCMの時かな?少し髪が伸びた時の彼がとんでもないイケメンなんです。あの顔で身長177cmですよ?奇跡です。

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若い頃はトリンドル玲奈にちょっと似てますが、ハーフではなく生粋の日本人なんですよね。鈴木蘭々も出演していて、この人もハーフに見えますが生粋の日本人です。髪の毛がゴッソリ抜けるシーン好きです。

ビーチボーイズの時の反町隆史もですが、おでこを見せたサイド長めの髪型ってイケメンを引き立てます。

柏原さんは現在、女優の内田有紀パートナーであり、マネージャーされているとのことで、物凄い美男美女カップルだなと思ってます。
柏原さんの台詞がかなり舌っ足らずなのが気になりましたが、中学生っぽさが出ていたと思います。

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中学時代の樹役の酒井美紀も可愛かったです。父の葬儀の際のベレー帽姿で雪を滑る姿が素敵でした。転ばないか心配になりましたが(笑)
この頃の女の子にはベレー帽が流行っていたように思います。

博子が山へ叫んでいるところも泣けましたが、女性の樹のおじいちゃんと、樹の母とのやり取りも泣けました。

樹の父は中学時代に肺炎で亡くなりました。その際におじいちゃんが背負って病院まで行ったのですが間に合わず。

そして今度は樹が高熱を出し、救急車が雪のせいで来るまでに1時間かかると言われ、またおじいちゃんが背負って病院まで走りました。
おじいちゃんが樹を背負った時、樹の母は、あの時に家で待っていれば良かったんだと言いますが、どちらにせよ間に合わなかったんだとおじいちゃんは言いました。

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自分の息子を亡くして、今度は孫もってなったら必死になりますよね。泣けました。倒れたときおじいちゃん亡くなってしまうのかと心配しました。

もう家の天井があと数年で崩れそうだからと引っ越す話が出ていたのを、樹の母がやっぱりやめると言ったところもグッと来ましたね。こんな命懸けて娘を救って貰ったら、おじいちゃんのために家は残そうと思いますよね。
でも、おじいちゃん長生きしそうですし、天井崩れるの危ないし、そこは心残りになりました。

樹の父がストレッチャーで運ばれている時の白目を剥いた表情看護婦たちがみんなこっちを向いているのとか、あそこだけやたらホラーで怖かったです。

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ラストで樹の絵が図書カードに描いてあって、そのことを恥ずかしいから話しませんと言った樹でしたが、また博子が可哀想になったし、ちょっと樹の意地が悪いなと思いました。

博子が恋人であったことは知っているわけで、恋人である樹の初恋が自分だったってことを言いかけるっていうのは。

初恋か分かりませんけど。あと、内心で語りかけているだけだったかもしれませんが。
もしあのとき、樹が図書カードの裏の絵に気が付いてたら何か変わったのかなぁとか。

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豊川悦司、普段かっこいいのですが、今回は当て馬ポジションだからかかっこよさは抑えられてました。でもキスシーンが濃厚でした。

関西弁がなんか違和感あるなと思ったら、やっぱり本場の人が聞いても不自然らしいです。昔だから方言の指導の人とかいなかったのかなと思ったりしました。それか、わざとなのかな。

ペンションで火事おやじが禿げてて、もっと昔はふさふさだったって会話笑いました(笑)

他のシーンで笑ってる人いました。ラストの方は周りの人も泣いてました。

エンドロールの最後には英語で天国の中山美穂へというようなメッセージが出てました。

映画では柏原さんが亡くなる役ですが、現実では中山さんが先に亡くなってしまいました。54歳は早過ぎましたね。

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おわりに

マスクがふわふわの古いタイプのだったり、病院の布団に田舎を思い出したり、ノスタルジックな気持ちになりました。図書カードも懐かしいですね。

懐かしいといえば、蔵前神社に行った時に見つけた「らい」という古い喫茶店に行ってみました。別記事でアップしました。

ラブレター、色々気になるところがあったものの、郷愁や青春を感じたり、名作だと思いました。ぜひ、スクリーンで


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