あらすじ
うさぎ当番を真修が小学生の頃にして、誰も世話をしていなかったけれど、その後引き継ぐ人が現れていたことで、真修の心が救われた。
奈緒が自分にクリスマスプレゼントの手作りブレスレットを贈ってくれたのだと知った真修は、お礼を言って自分も作りたいと吉祥寺のお店に一緒に行く。
そこで2人で作っていると、同級生の男子2人に付き合っているのかと揶揄われるも、怒って撃退した真修。
真修の考え方にまた惚れ直した菜緒。
聡子の妹の真友子の彼氏は法律を学んでいて、聡子は今までの自分の行動が犯罪にあたるのか聞く。
そして真修の父親に会うことを決意。
真友子は彼氏とアメリカに行くという。
聡子は母親からはあんたは本当にお父さんの子ねと言われ、父親はお母さんの子だなと、悪いことがある度に言われ、おばさん扱いするくせにいつまでも自分を子供扱いする母親に対して限界が来てしまう。
予定より早く、仙台から東京へ戻ることに。
新幹線に乗る前、真修が会いに来た。
母親に怒った場面を見られていて、元彼に結婚詐欺と言われ、通行人に撮られた動画も見られていた。
大人にならなきゃと頑張る聡子に、真修は自分のことは子供だと思ってもいい、だけど聡子さんは大人になろうとしなくていいと言う。
聡子は涙を流した。
感想
ラストの方の、真修が大人のお兄さんになって、聡子が中学生の姿になっているところが感動しました。
真修の父親は、真修の弟の遼一のように中身が子供。そのことに真修は気付いたということが、彼の成長への一歩なんだと思いました。
聡子が両親に対して苛立ってしまう気持ちも分かるし、妹のまゆが母親に対して慣れてしまうっていうのも分かるなと。
まゆはいまだに好きになれないキャラクターなのですが、逞しさが羨ましくなります。
おわりに
大人か大人じゃないかっていうのは年齢だけで測れるものではなくて、大人であっても子供な部分があって、子供の方が聡明なところがある時もある。
帯にあるように、大人とは、子供とは、というのを考えさせられる話でした。
コメントを書く