『夢中さ、きみに。』著者 和山やま 感想です。
伊藤潤二先生に似た雰囲気の絵だなと思っていたら作中にネタとして出てきたので和山さんが好きなのだと思いました。
(伊藤潤二先生の最高に面白い猫漫画です。)
この漫画の登場人物がある場面でいとうじゅんじと検索するのですが、猫って画面に出てます(笑)
伊藤潤二の猫日記 よん&むー (ワイドKC)
どことなく聖☆おにいさん感もあって好きです。
1話完結で登場人物も全く異なるかと思っていたのですが、林くんという男の子と、二階堂くんという男の子が中心の短編でした。
あらすじ
林くん編
林くんは一人で淡々と過ごしている男の子。
暇つぶしに忙しい。そんな林くんになぜか惹かれていく人たち。
林くんと仲良くなったり絵のモデルにしてみたり、時にはいじめから助けて貰ったり。
それぞれの日常の幸せを見つける物語。
二階堂くん編
二階堂くんは関わると呪われるだとか言われて学校中から嫌われている暗い男の子。
でも実は中学時代はジャニーズジュニアのようなイケメン男子だった。
とあるトラウマによってわざと暗いキャラクターを演じていた。
彼の正体を知った目高くんは仲を深めていく。
そんな目高くんは二階堂くんのキャラクターに纏わる師匠だった。
感想
面白くて絵も見やすく、すぐに読み終わりました。
懐かしい気持ちになる作品です。
林くん編は林くんが人に興味がない風でありながらしっかり自分から関わりに行ってるところが優しさを感じました。
二階堂くん編は伊藤潤二からの爽やかジャニーズ笑顔のギャップが可愛かったです。
そして修学旅行編では衝撃の一コマが。
小学生男子に嫌われる作者のあとがきも面白かったです。
印象に残っているのは林くんのどこを見ているのか分からない表情ですね。
こういう絶妙な表情を描けることが素晴らしいと思いました。
帝一の國などで有名な古屋兎丸先生も夢中という本作。和山さんの次回作が出るならまた読みたいです。
古屋先生といえば『少年たちのいるところ』の実写展覧会が予定されています。
来月の3日〜20日まで新橋や銀座からアクセスできるヴァニラ画廊で開催されます。
平日12:00-19:00、土日祝12:00-17:00です。
この画廊は行ったことないのですが、写真を見る限り、神田にあるspace caimanに雰囲気が似てます。
出演者は松田凌さん、有澤樟太郎さん、星元裕月さんらです。
映像展示もあるとのことです。
ヴァニラ画廊のホームページを見てみると他にも色々な展示が開催されていて面白そうです。
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