低音難聴/突発性難聴/音響外傷/ヘッドフォン難聴【治療記録】

低音難聴/突発性難聴/音響外傷/ヘッドフォン難聴【治療記録】

少し前に低音難聴になりました。

明確な病名は分からず、ただ「低音が少し悪い」と言われただけでした。
自分でネットで調べてこれかもしれないと考えたのはいくつかありました。

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初期症状と予想した病名

➀低音障害型感音難聴
➁音響外傷
➂蝸牛型メニエール
➃ヘッドフォン難聴

発症したのはこのブログでも書いた、TGSの囚われのパルマを聞いた日の夜からでした。
正確にはその前々日に左耳が詰まった感じがしていて、少し気にかかりましたが放っておきました。

大音量を聞いた時、声優の声をよく聞こうと耳をそばだてたんです。そうしたら左耳が痛くなり。それではないかと。15分くらい時間を設けられていたのですが途中でやめて良かったです。

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ヘッドホンで大音量を聞いたのでそのせいかと思い、ヘッドフォン難聴を疑いましたが、医者からは大音量は高音域が悪くなるから関係ないと言われました。ネットで調べていると、大音量で低音域が悪くなっていた人もいましたので、疑問が残りました。

調べると色々出てきまして、医者が書いたレポートのようなものが様々な事例があり、参考になりました。
パチンコ店で大音量を聞き、難聴になった患者とか。

最初の病院

TGSの夜、耳鳴りが止まらなく、耳の奥が痛いので病院に行きました。個人病院です。祝日にやっている病院は少なく、病院の口コミをきちんと確認せずに行ってしまいました。
たまたまネットで情報を見ていたので突発性難聴を疑い、不安だったためです。

その病院はやぶ医者で、鼻炎と診断してきて、飲み薬と鼻に吹きかける点鼻薬を処方してきました。後から考えると全くの見当違いです。急いでいても、病院の評価はきちんと見ないといけないなと思いました。

案の定、口コミでセカンドオピニオンをすることになる・・・と言っている人がいて、まさにその通りになりました。
そこの最初の診断では両耳とも問題ない、突発性難聴ではないとのことでした。

二つ目の病院へ

耳の奥の痛みは一時なくなったのですが耳鳴りは止まらず、その後痛みも再発し、右側もたまに痛くなったので、別の比較的評判のいい個人病院へ行きました。
そこで改めて聴力検査をし、難聴用の1週間分の飲み薬を3種類貰いました。

薬の種類

➀メコバラミン錠「トーワ」
効能:ビタミン12を補う
➁アデホスコーワ顆粒(かりゅう)
効能:血液の流れをよくする
➂イソソルビド内用液「CEO」
効能:めまいを改善、眼圧を下げる、尿の出をよくする、脳内の圧を下げる

副作用

イソソルビドを飲み始めて、副作用が出ました。病院に電話すると薬局でも聞けると言うので聞いてみると、面倒そうな対応をされ、副作用が出ることもあると言われました。責めるつもりはなく、ただ自分が感じたような副作用はあるのか聞きたかっただけなのですが。

その意向を最初にも「あるのかどうか、または出ても大丈夫なのかどうか」聞きたかっただけなのですが、必死に「こちらのせいではない」という逃げの姿勢に思えました。薬に副作用があるのは百も承知の上なんですけれど。こちらが責める気はないと終わりの方でやっと分かったのか、最後は穏やかになってました。

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お薬手帳に貼るシールには効能しか書いていなかったので、調べたところ、【吐き気、めまい、手足のしびれ】などなど・・・たくさんの副作用が出てきました。

めまいを改善する薬なのにめまいがあうというのは何故。
私は幸い、めまいはなく、吐き気や頭がボワーっとする感覚がありました。頭に血が上るような。

後で考えると副作用というより、逆プラシーボ効果というか、薬を飲んで憂鬱な気持ちになっただけかもしれません。

そこで私は不安で色々と調べているうちに、もう一つの可能性を考えてしまいます。

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もう一つの可能性

そのもう一つの可能性とは、脳卒中(脳梗塞・脳溢血)です。脳卒中には前兆として耳鳴りがあるそうです。
どちらかというとめまいに注意なようなので、めまいを伴う方のメニエール病と判断が難しいかもしれません。
最初に書いた「蝸牛型メニエール病」とは、めまいを伴わないメニエール病のことで、めまいを伴う方へ移行する場合があります。
また、低音難聴はメニエール病に移行しやすい病気と言われており、注意が必要です。

MRI撮影

親族にも二人ほど脳の病気を患っていたため、不安になった私は念のため、MRIを受けました。今はネットで結果を見ることにより通常より価格を抑えて撮影できる病院もあるため、そこで受けました。

しかし、MRIの音は結構うるさく、難聴が悪化しないか心配になりました。後で分かったのですが、MRI中は耳栓をしていいそうです。心配な方は医者に伝えた上で、耳栓をするといいでしょう。

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その大きな音というのが、本当に大きくて。しかも揺れます。最後に鳴ると言われたのですが何回か鳴りました。

MRIは以前にも高いところから落下して頭を打ち、気を失ったことがあり、その時に受けました。
その入った瞬間?だけうっすら目を覚ましたような気がします。

今回は意識がはっきりとあったので興味本位で目を開けてみたところ、後悔しました。閉所感がします。閉所恐怖症ではないのですが不快で怖くなったのですぐに目を閉じました。開けない方が無難です。

あと、ボディピアスを外すのを忘れずに!私は感覚が体の一部になっていたので、その場で慌てて外して流血しました(笑)

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MRIの結果

結果は、異状なし、でした。しかし結果を眺めていると『3年以内の破裂確率』という項目が0.4%とあり、怖くなって問い合わせをしたところ、どんなに健康な人でも0%は有り得ないということで、その数字になっているということでした。

調べてみたところ、パーセンテージにはスコアがあり、女性というだけで1スコア上がり、0.4%になるようでした。

自分の横からのレントゲン写真、猿みたいで気持ち悪かったです(笑)

寝苦しさと難聴の原因

耳鳴りが治らず、寝苦しくて夜中に起きてしまっていました。しかしこれは難聴のせいではないと後から思いました。ストレスだと思います。
そもそも低音難聴はストレスが主な原因と言われています。

鍼灸(しんきゅう)で耳鳴りが治ったという体験談を多く見ましたのでもし薬を飲み切っても治らないのなら通うことを検討していました。

難聴の間やっていたダメなこと

難聴について色々調べていて、ダメなことを分かっていたのに色々やらかしてました。

・カラオケ(大きな音をなるべく聞いてはいけない)
・音楽イベント(同上)
・飲酒(難聴に良くないらしいです)

こういう時に限って誘われるんですよね。耳が悪いとその友人には伝えていたはずなんですが、普通に過ごしているので忘れていたか、そこまで重く考えていなかったのかもしれません。
一応、大音量を聞く場面では耳栓をしていました。

なのできよしのお役者恋之介の時も、コンサートでは耳栓して聞いていました(´;ω;`)

耳栓というのは安全のため、人の声は聞こえるように作られています。人の声を聴きたくなくて耳栓買っても無駄なんですね。

私はこんな感じのを買って使ってました。持つところがあって取り外しやすいです。

こんな風に労わっていなかったこともあるせいか、食器の当たる音などが耳に響いたりしていました。

二つ目の病院の先生は親切でいい先生で、聴力も良くなってきていたのですが不安で仕方なく、ついに、大学病院の紹介状を書いてもらいました。紹介状を書いてもらうのは「お前では役に立たない」と言っているようで気が引けたのですが快く書いてくれました。

今後、また不調を感じたらその先生から薬を処方して貰おうと思っています。

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有名大学病院へ

某有名大学病院へ行きました。二つの病院で迷ったのですが難聴に関する研究結果を出していたのでそちらにしました。
初めから行けるなら大学病院へ行きたかったのですが、大学病院はどうしても平日になりがちですし、紹介状が必要な上、時間もかかるので最終手段にしていました。

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そこは休日診察もしていましたが、予約がいっぱいで結局仕事を休んで行きました。

さすが大学病院というだけあり、数種類の聴力検査を受けました。防音室での通常の聴力検査と骨導検査の他に、耳鳴りの音の種類、大きさを決める検査をしました。

その他、ベッドに寝かされ、コードの繋がった耳栓(イヤホン)のようなものをつけ、大きめの色んな種類の音を聞かされました。

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大学病院での診断結果

結果はやはり正確な病名は告げられず、低音が少し悪い、やはり左が少し悪い、と言われます。また、他にも以下のことを言われました。

・低音難聴になる人は仕事の手を抜けない人、真面目な人がなりやすい。手を抜いてください。
・体質もある
・イソソルビドは利尿作用があり腎臓が悪くなるので飲みきったらとめる(最初の一週間分のあと、さらに二週間分を飲んでいる最中でした)

そして、別の薬を22日分出されました。
アデホスコーワとメコバラミン(メチコバール)は同じだったのですが、イソソルビドの代わりにツムラの柴苓湯(サイレイトウ)を処方されました。

ちなみにイソソルビドとイソバイドは同じです。イソソルビドの商品名で『イソバイド』があるようです。
私は商品名のついていない、青い袋のイソソルビドを飲んでいました。メコバラミンとメチコバールも同じ製品です。

イソソルビドの不味さとビタミン

イソソルビド(医者が何度かイソバイドと言ってきて、間違えてるのかと思ってイソソルビドと言ってしまっていました(笑))はとても不味く、量も多いので飲むのがつらいです。

何かお茶やジュースと混ぜても良く、冷やすと飲みやすくなると書いてあったのですが面倒でそのまま袋から直に一気に飲んでいました。
最初の方はなんてことなかったのですが、段々嫌になってきたのかあともう少しで日数分飲み終わるという時には嘔吐反応が出てしまっていました。

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ですのでイソソルビドが柴苓湯になるのが嬉しかったです。初めのうちは。というのも、柴苓湯も飲みづらくて!量が多いんです。量が多くないと効き目がないのでしょうが、そちらもつらかったです。

メチコバール(メコバラミン)にはビタミン12が含まれているということで、以前飲んでいたマルチビタミンを再度飲み始めようと思いました。難聴を患った人は薬をやめた後、ビタミンを自主的に取るようにしている人もいます。

ビタミンCなどの単体ではなくマルチビタミンを選ぶのは、その方が吸収率がいいためです。飲むタイミングは、夕食の後が一番いいそうです。関係ないですが貧血には鉄分が良いので、めまい予防になるかもしれません。

これも関係のない小話なんですが、次回通院する際、午前休で行くつもりだったので、時間がかからないか聞いたところ、機械トラブルが起きなければと言われたのですが、本当にその日、機械トラブルが起きたんです!

午前休の日ではなかったので良かったのですが偶然に驚きました。

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再通院までの症状

・寝不足だと悪化し、早く寝ると症状が和らぐ感じがした

・大きな音を聞くと悪化する感じがする

・詰まりが気になり、初めて耳抜きをしてみたら数日後、唾液を飲んだ時に耳の中でブチッという音がして怖くなった
※鼻が詰まっている人は耳抜き厳禁です!最悪、手術になります。

・朝に吐き気、起きてすぐに耳鳴り

・パソコンを打ち込み中、耳の奥で痛み

・耳の奥が引っ張られるような痛みがすることもあり、一度、中で激痛が走った

・ルテイン(視力に利くサプリ)と飲み合わせると気分が悪くなった気がしたのでやめた


こんな症状を繰り返しながら再通院の日を迎えました。

大学病院へ再通院

今度は骨導検査もなく簡易検査でした。
結果は問題なし。グラフも正常値になっていました。
その時に対応してくださった先生が最初の先生と別の人でちょっとモヤモヤしましたが、忙しかったのでしょう。

その先生が言うには、「病名は前の病院では低音難聴と言われたかもしれないが、今は問題ない」とのことでした。

その後

それから10日ほど経ちますが、私は薬も飲まずに過ごしています。ビタミンは飲み続けようと思っています。
まだ飲んでないです。

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症状は改善したように思います。これもプラシーボ効果というか思い込みかも?自分でもわかりません。
でも気にしたら悪化するような気がするので規則正しく生活し、好きなことをしてストレスを溜めないようにするしかありません。

耳詰まりは大音量を聞いたりしなければ普段気にならず、耳鳴りも寝る前や起きてすぐ以外は気になりません。それもたまに気付くくらいです。

それと、原因ではないと言われましたがもうヘッドフォンはしません。原因でないにしろ、大きい音は悪化や再発になりかねませんから。

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低音難聴は20代~40代くらいの若い女性に多い病気だそうです。突発性難聴より薬で改善しやすいのですが、その分再発もしやすいと言われています。一方で、突発性難聴は一度なるとならないとか。

ですが突発性難聴は早急に病院に行かないとかなり聴力が下がり、聴力が固定されてしまいます。期限は2週間~1ヵ月以内と言われています。

低音難聴も放置すると当然、聴力はさがったままなので異常を感じたらすぐに耳鼻科や大学病院へ行きましょう。

最後に、私の聴力検査の結果をお見せします。

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聴力検査の結果(オージオグラム)

オージオグラムの見方

初めにオージオグラムの見方を説明します。

○(赤)=右耳の気導聴力
×(青)=左耳の気導聴力
[]=骨導聴力

気導が通常のヘッドフォンをして検査する方法で、骨導は耳の後ろの骨のところに機械をあてて検査します。
平均聴力レベルは○分法といくつか分かれていますが一般的に4分法がよく使用されています。

“平均聴力レベル”の正常範囲は25db以下です。

最初の病院


最初のやぶ医者・・・と言っては悪いですがその結果。
確かに正常範囲内(20dbの線より上※年齢によって範囲は変動します)です。
もしかしたら直後で聴力には影響していなかったのかも?
でもこの時、すごく大きな耳鳴りがしていました。

二つ目の病院


明らかに、聴力が下がっています。最初の病院から二日後のことです。
平均聴力レベルも60代くらいになっています。ですが一応正常限界値範囲内ですので、難聴とは認定されません。しかし本人としては耳詰まりや耳鳴りに悩まされている状態です。
日本の難聴認定は基準が厳しく、症状がかなり悪化しないと難聴障害指定はされません。

確かに気分は悪いですが普段の生活に問題はなく、この程度では障害者というほどではありません。

一週間の薬を飲み切り、再度通院した時の結果です。少し良くなっています。
これを見て、先生がもう少し続けようと励ましてくださり、追加で2週間分の薬を処方されました。夜更かしはダメ、とにかく早く寝ることだよと言っていました。

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大学病院


この時点で2週間分の薬を飲み終わるころでした。発症から約3週間経過。
既に正常範囲内ですが、症状が続いていたので薬を22日間分処方して貰いました。
そして最後の聴力検査。発症から約1ヵ月と2週間。
前回とほぼ変わりませんが左が良くなっています。恐らくこれ以上よくなることはないでしょう。
完全に正常範囲内です。

最後に

発症(最初の通院)してから今日でちょうど2ヵ月経ちますがもう何か月も経った気分です。毎日がつらかった。

私は一応、完治したから良かったものの、ずっと治らない人たちもいます。
多くの患者さんのブログや掲示板などに励まされました。

治ったとはいえ、今でも気になった時は軽く耳のマッサージ(耳たぶ掴んで回したり、人差し指と中指でカニばさみ)をしているし、できるだけ寝不足にならないように気を付けています。

少しでも同じ症状に悩んでいる人の力になればと思い書き下ろしました。たぶんこのブログで最も長い記事だと思います(笑)

すべての難聴や耳鳴りに悩む人の改善を願って。


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